スタンドアロン型の VR 機器である Oculus Quest/Quest2 ではゲームや動画などのコンテンツだけでなく、PC のディスプレイとしても利用する事ができる。仮想空間内に疑似的に巨大なスクリーンを映すことでゲームや動画などを大画面で楽しむ事ができる。
Oculus Quest 2 で PC の画面を操作する方法にはいくつかの種類があるが、最も簡単且つ確実なのは有料アプリである Virtual Desktop を利用する方法だろう。
このアプリを Oculus Quest 2 と Windows PC にインストールしておけば簡単に PC の画面を Oculus Quest 2 に表示する事ができる。このページでは Oculus Quest 2 で Virtual Desktop を利用する方法を簡単にではあるが紹介しよう。
Virtual Desktop のインストール
まずはアプリを Windows と Oculus Quest 2 両方にインストールしよう。Oculus Quest 側は有料アプリだが Windows 側は無料でダウンロード及びインストールできる。
Oculus Quest 版は公式ストアから購入する。
Virtual Desktop on Oculus Quest | Oculus
Windows 用は Virtual Desktop の公式からダウンロードできる。
Virtual Desktop を利用して PC を操作する方法
インストールしたら Windows 側のソフト Virtual Desktop Streamer を起動しよう。
起動したら Facebook アカウントと連携を取ろう。一度起動したらタスクトレイに常駐するようだ。
Virtual Desktop Streamer の起動と設定が完了したら Oculus Quest で Virtual Desktop アプリを実行しよう。
Oculus Quest と Windows PC が同一ネットワークにあればこのように PC 名が表示されるはずだ。トリガーで選択すると接続され、デスクトップ画面が表示される。
VirtualDesktop で接続した状態で PC の操作を行う方法には以下の二通りある。
- PC に備わっているキーボードやマウスをそのまま利用する
- Oculus Quest のコントローラやソフトウェアキーボードを利用する
Quest を被っていると手元が殆ど見えないのでキーボードのホームポジションやマウスの場所を探すのがやや手間だ。パソコンで何らかの作業を行うならタッチタイピングをマスターしていないと厳しいかもしれない。動画やゲームを楽しむ分には大した問題ではないだろう。
デスクトップ画面の大きさや位置、カーブなどは画面上部から設定可能だ。
画面下部では 3D 表示の有無やマルチディスプレイの切り替えを行うことができる。
メニューからは環境や設定などを変更できる。
デフォルトでは真っ暗な画面にディスプレイが浮いているだけなのだが、宇宙空間や映画館・ホームシアターなどを利用することもできる。
Input 欄では操作方法や操作に関する設定を変更できる。
Settings 欄ではスクリーンの明度やフレームレート・環境の品質・ビットレートなどを設定できる。
暫く使ってみたが、思ったよりも快適に利用できるなという感じだ。無線経由で画面を転送しているのである程度のラグはあるようだが、通常の作業であれば特に問題ない。
しかし、デモ画面ではフォートナイトをプレイしている様子もあったが、TPS や FPS のような動きの激しいゲームはかなり厳しい。
Oculus Quest 2 と Virtual Desktop まとめ
Oculus Quest は VR 機器ではあるがヘッドマウントディスプレイとしての利用にも便利だ。Web ブラウジングや動画を見る分には殆ど問題なく利用できる。特に PC のディスプレイが小さい人にはかなりの恩恵を受けられるだろう。Oculus ストアの中でもオススメのアプリの一つだ。
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