Amazonを眺めていたところ、Blackview WAVE 9C という格安スマホを発見した。

よくある中華製スマートフォンのように見えるが注目すべきはその価格、なんと 12,900円。
気になって購入してみたので、今回はこの端末をレビューしよう。
動画版は以下を参照してほしい。
スペック概要
スペックは以下の通り。
| CPU | Unisoc T603 |
| メモリー / ストレージ | 4GB / 64GB |
| 画面サイズ | 6.54インチ(720x1612px) |
| カメラ | リア 13MP / フロント 8MP |
| バッテリー | 5000mAh |
| サイズ / 重量 | 75.8x163.6x9.15mm / 191.8g |
| スロット | microSIMスロットx2 + TFカードスロット |
| 防水性能 | IP54防塵防滴 |
| セキュリティ | 指紋認証, 顔認証 |
| OS | Doke OS 4.2(Android 15 ベース) |
スペックは価格相応といったところ。
商品ページには「12GB RAM」と書かれているが、実際に搭載されているのは4GB。残りの8GBはストレージの一部を仮想メモリとして利用する仕様になっている。商品画像に表示するのは優良誤認と言われないだろうか?
この価格帯ながら IP54等級の防塵防滴対応 なのは嬉しいポイントである。
Blackviewという会社は中国メーカーで、タフネススマホやプロジェクター搭載モデルなど、ユニークな製品を多数展開している。WAVEシリーズはその中でも安価なエントリーモデルだ。
開封と内容物
届いたパッケージを開けてみよう。

付属品はケース USB充電器(Type-A)、充電ケーブル、そして 32GB の microSD カード。この microSD カードは販売店によって違い、12900円で販売しているBVTech公式直営店だと付属していないようだ。
32GB の microSD カードは実売800円程度なので、普通に直営店で買ったほうが良い。
充電器は10W出力と控えめだが、最近は付属しないスマホも多いためありがたい。
付属のケースには背面にスタンド代わりになるリングが付いており動画を見る再などに便利。
デザインと外観
本体の素材はプラスチックで安っぽいが、実際安いのでこんなもんだろう。

本体左側にはSIMスロットがある。SIMカードはデュアルSIM対応で、microSDカードと併用できるタイプ。
背面にはメインカメラとLEDフラッシュがある。カメラは二つに見えるのだが、スペック表に記載が無くカメラアプリを操作しても切り替わってる感じがしないのでダミーと思われる。

底面には USB Type-C 端子と今時珍しい 3.5mm イヤホンジャックもついている。
実際に使ってみる
初期設定は特筆すべき点は殆ど無い、通常の Android 端末と同等だろう。

搭載されている OS は独自の DokeOS らしいけど、ホーム画面やアプリドロワーなどは他の端末と同じような感じでクセが無く使いやすいと思う。プリインストールアプリは AI を利用するものが複数とWPSオフィスなどでそこまで多くは無い印象。
ただ、少し使っただけでも性能の低さを感じる場面は多い。特にアプリの切り替え時やリソースの読み込み時など、画面がカクッとする場面が多い。
一方で読み込み終わった後であれば、多少のもっさり感はあるものの動作に問題は無い。

Antutuベンチマークなどを回すとスコアは控えめだが、ブラウジングやSNS、動画視聴、地図アプリなどの普段使いには最低限使えるといた感じ
バッテリー容量も 5000mAh と十分にあり、日常的な使い方であればバッテリー不足にはならないと思う。
ただゲームは厳しい。代表的な 3D ゲームということで原神をインストールしてみたが、まずインストールの段階で5時間ぐらいかかる。

ゲーム開始直後のムービーシーンでも FPS 1.5 ぐらいしか出ておらず、3D ゲームは諦めたほうが良さそうだ。
一方でじゃんたまのような 2D ゲームであれば、多少ローディングに時間はかかるものの、そこそこ動く。

どこくらい動くかについては YouTube に動画をあげているので参照してほしい。
12900円の激安スマホ Blackview WAVE 9C レビュー | YouTube
もちろんエフェクトが沢山あるようなゲームは厳しいと思うし、そもそもゲーム目的なら別のスマートフォンを購入するべきなのだが、意外と動くという印象だ。
カメラ性能
カメラも利用してみた。



色が薄く解像感も低めで白飛びも発生しているが、値段を考えると健闘しているほうではないかと思う。記録を残すだけであればこの程度で十分だろう。
動画に関しては手振れ補正が全然効いてないので、撮影するなら三脚やジンバルが必須。
まとめ
ある程度使ってみたが、性能の低さからくるひっかかりやレスポンスの遅さはかなり気になる。ここにストレスを感じるかどうかでこの端末を使えるかどうかが変わると思う。
個人的にはメインスマホとしては使いたくないレベルだが、サブスマホとしてであれば検討の余地はある。
二台目のスマホがあれば動画専用機にしたり、スマホゲーしながらその攻略情報を確認するなど、何かと便利だ。
性能が低くてもいいから値段を極力抑えた二台目のスマホが欲しいという場合には選択肢となりうるだろう。


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