YouTube や Twitch などでオンラインゲームを配信する際に気を付けたいことの一つにゴースティングがある。ストリームスナイプなどとも呼ばれるこの行為は、配信を見た他のプレイヤーが配信者の位置や手札などを特定することでゲームを有利に進めることで、健全なゲームプレイを阻害するために不正行為とされている。
ゴースティングを防ぐ際に用いられる技術の一つが、配信アプリにおける遅延設定だ。配信に遅延を入れると閲覧者は過去の映像を見ることになるため、ゴースティングを防ぐことができる。有名な配信ソフトである OBS Studio でも遅延の設定を行うことができる。
このページでは OBS Studio を利用して配信に遅延を設定する方法を紹介しよう。
遅延配信の利点と欠点
遅延配信を設定すると前述の通りゴースティングを防ぐことができる。ゲームにもよるが現在の位置や手札を特定されないためゲームプレイが不利になりにくい。
一方で、コメントへの反応が遅れてしまうという欠点もある。そのため遅延を行うのであればコメントも画面内に映すなどしておくと多少マシになるかもしれない。
OBS で配信時に遅延を設定する方法
OBS Studio を起動したら「設定」から「詳細設定」を開こう。
「詳細設定」の中に「遅延設定」という項目があると思う。この欄で遅延の設定を行える。
「有効にする」にチェックを入れ、「期間」でどれだけ遅延を行うかを指定しよう。単位は「秒」なので例えば1分遅延するなら 60 と入力しよう。ただ、遅延の秒数を増やすとそれだけメモリーを消費するようだ。といっても5分で 100MB 程度なので現代の PC であれば特に問題になることはないだろう。
「再接続時にカットオフポイントを保持する」はチェックを入れておくと配信が突然切れて再接続する際に正しいポイントから配信を再開してくれる。
設定したら「適用」->「OK」とボタンを押して設定を完了させよう。
遅延の設定を行ったら配信を行おう。通常時と同様に配信ボタンを押せば配信が開始される。
遅延設定が行われているかどうかは OBS のウインドウ下部にあるステータス欄から確認できる。
OBS で遅延設定した配信を切る
配信の開始時は「配信開始」ボタンを押すだけだが、遅延配信を終了する際には「配信終了」と「配信停止(遅延破棄)」の二種類の選択肢が現れる。
「配信終了」を選択すると遅延分が全て配信し終えた後停止するが、「配信停止(遅延破棄)」を実行するとその場で配信が停止してしまうので注意が必要だ。
「配信終了」を実行すると、OBS のステータス欄にこのように「〇〇秒で停止」と表示されるので、OBS を閉じる目安になる。
OBS の遅延配信まとめ
このように OBS を利用すると簡単に配信に遅延を追加することができる。ゲーム実況などでゴースティングに悩まされているのであれば、設定しておくと良いだろう。
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