ベトナムのハノイで数日のんびりした後は南へ約二時間進んだところにあるニンビンという街にやってきた。ニンビンは2014年に世界遺産となったチャンアン及び古都ホアルーなどいくつかの有名な観光地があり、それらの拠点となる街だ。
ハノイからニンビンへの行き方はバスもしくは鉄道のどちらかになる。どちらも大して変わらないと思うが、今回はホステルのレセプションに「安いほうで頼む」と聞いてバスで行く事にした。改めて調べると結構高いバスだったので、値段を重視するなら自分で購入したほうが良さそうだ。
ニンビンでは以下の Ninh Binh Central Backpackers Hostel という安宿に滞在した。安宿にしてはベッドが大きく朝食も付いており、居心地良いホテルであった。
ニンビン市街地にある居心地よいゲストハウス Ninh Binh Central Backpackers Hostel | Lonely Mobiler
到着したのは土曜日だったが、雨天と週末を避けて月曜日に観光に行く事にした。ニンビンの観光名所であるチャンアン・ホアルー・バイディン寺・タムコック等は市内からは距離があるため、バイクのレンタルやタクシーをチャーターするのが良い。ベトナムでは国際免許証が使えないものの、50cc以下のバイクは免許なしで乗る事ができる。が、50cc以下のバイクは取り扱いが少ないのが難点か。
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というわけでまずはチャンアン名勝・遺跡群という場所にやってきた。
ここは陸のハロン湾と呼ばれる特徴的な地形を手漕ぎボートで進むことができる。途中には古い寺院や洞窟もいくつかあり、インディージョーンズのような気分になる。また、このあたりでは映画キングコングの撮影も行われたようで、ロケ地を周るコースも選べるようだ。
200kVNDでチケットを購入してボートに乗り込もう。一人で行った場合には他の人と相乗りになるようで自分は韓国人二人(いずれもソロ旅行者)と同じボートに乗る事になった。
船頭のおばちゃんは英語はあまり喋れないようで最低限の会話のみ。ガイドなどは一切無しで、寺が近づいたら「テンプル!」と言い洞窟内の狭いところで「ヘッドダウン!」と注意するだけだ。なので何がどうなってるのかは全くわからない。ベトナム語がわかれば会話できるだろうが、そうでなければ大自然が作り出した複雑怪奇な地形を五感で感じ取るのみだ。
まぁ解説無くても面白い、こういう地形日本に無いし。
洞窟もいくつか進む。灯りはあるものの薄暗く、「頭を下げろ」と言われる程度には低いところを通る事もあり冒険してる感じがある。洞窟らしく天井から水がぽたぽたと垂れてくるのも雰囲気がある。
途中にはいくつか寺院がある。観光客でも入れる場所にある寺院もあれば、山なのか崖なのかよくわからない険しい道を進まないといけない寺院もあるようだ。基本的に寺院は撮影禁止なようなので外観を撮るに留めておく。
ベトナムは漢字文化圏と言われる通り昔は漢字を利用していたのだが、特に寺院のような歴史ある建物にはその名残が見られる。チャンアンは長安と書くようだ。
このような感じで洞窟や寺院を巡りつつ数時間かけて元の場所に戻ってきた。入り口近くの飯屋でフォーを食べて次の目的地に向かう事にした。
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ホントはチャンアンの後は古都ホアルーへ行こうと思ってたのだが、ボートツアーが思ったより長く時間が押していたため予定を変更し、バイディン寺へ行く事にした。
バイディン寺は東南アジア最大と言われている寺院だ。1136年作られた古い寺院を元に改装を行い、現在の巨大な形になったらしい。敷地には直接乗り込めず、寺院の南西にある入口から進まなければいけない。
このへんにチケットブースや駐車場がある。自分で運転する場合はわかりにくいので注意しよう。チケットを購入して寺院の入り口まで行く電気車に乗ろう。
電気自動車にのって入り口までいくという時点で大分おかしい気がするのだけど、それだけ広大な敷地ということにしよう。
矢印マークにそって向かって右側の回廊より本堂のほうへ進んでいこう。
このように回廊には羅漢像が大量に並んでおり迫力がある。この羅漢像は500体もあり全てポーズが違うというがまた驚きだ。いかにも仏像みたいな恰好から何をもってそのような形にしたのか全く理解できないものまで様々な種類の像が並んでおり大変興味深い。
寺院も大きい。中は一応撮影禁止だが気にせず撮ってる人は多い。普通こういう観光地化した場所に居るはずの警備員や係員も殆ど見かけないので結構いい加減なのだろう。
名前は忘れたが塔もある。遠くからでも見えるので寺院の目印に良い。
このあたりで日が暮れたので宿に戻った。
寺院の周りに湖があり、時間と場所さえ合えばリフレクションを利用した綺麗な写真が撮れそうだ。
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時間の都合上行けなかったところもあるが、歴史的な建造物に大自然が形成した独特の風景にと見どころは多い。ベトナムへ旅行の際には是非訪れてみてほしい。
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