今回の旅の目的は中央アジアなので、まずは中継地点へということで新疆にある烏魯木斉(ウルムチ)へ行くことにした。北京から烏魯木斉へは飛行機か鉄道の二択と思われるが、折角なので寝台列車に乗る事にした。
中国の長距離長距離鉄道について
詳しくは Wikipedia なんかを見てほしいが、中国はその国土の巨大さもあって長距離輸送のための鉄道網が非常に栄えている事で有名だ。特に2泊を超える超長距離の路線や他国へ繋がる路線も複数存在している。
By Howchou - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
長距離列車では車内販売や食堂車などもあり快適に過ごせるようになっている。
チケットは外国人でもネット経由で購入できるので手軽に利用できる。殆どの都市は鉄道で繋がっているので鉄道旅が好きな人にも良い国だ。
中国長距離列車の切符の買い方
中国の列車の切符は駅の窓口でも買えるが、オンラインでも購入可能だ。自分は trip.com を利用した。
何かにつけ外国人に厳しい国ではあるが、パスポート番号があれば外国人でもオンラインで購入可能となっている。
オンラインで購入したチケットは駅のチケットオフィスで引き換え可能だ。中国人などであれば自動販売機のような機械で引き換えできるようだが、パスポートの読み込みに対応していない為外国人は利用できないらしい。なので有人チケットオフィスへ行こう。
このような窓口で購入時の予約番号とパスポートを渡せばチケットを出してくれる。
チケットはこんな感じ。
駅についてから列車に乗り込むまで
駅は広い上に非常に込み合うため、余裕を持って行動しよう。駅に入場する際には切符の確認と荷物検査があるので、場合によっては並ぶ事もある。
駅へ入る際には身分証明書が必要な自動改札があるがパスポートでは利用できず、有人改札を利用する必要があった。
駅構内には空港にあるような巨大な電光掲示板があるので、自分の乗る路線を確認してプラットフォームへ移動しよう。
待合室の様子。人が多すぎるからか LTE がとても遅く、Wi-Fi もあったがうまく繋がらない。
時間になったら列車に乗り込もう。
プラットフォームはとにかくでかい。電光掲示板に書いてある数字と実際のプラットフォームが違ったのだが周りの人に合わせて行動しとけば大体どうにかなる。
チケットを確認して自分の車両に乗り込もう。
列車内の様子
自分が購入した席は硬臥という上から二つ目のグレードの寝台車だ。この車両はベッドが縦3段並んでいるため、特に上段は窮屈だ。
一番下はテーブルありのボックス席みたいな感じ。
上に乗ってみた。枕・掛け布団・敷布団と読書灯があるぐらいのシンプルなものだ。ベッドの上に座ろうとすると天井にぶつかって飲み物を飲む事すらままならない。なので基本的に通路にある椅子に座っていた。
他の客も通路でのんびりしてる事が多い。
30時間を超える長距離列車なので機内販売もある。自分が乗った時は弁当専門の販売員、カップ麺やツマミ・飲み物などの販売、果物専門の販売と3種類あった。食べ物以外にもアクセサリーとかベルトとか販売しているのもあった。写真に撮ろうとしたら中国語で「写真ダメ」みたいな事言われたので撮っていない。
弁当はこんな感じ。30元(約500円)なので外で食べるよりは若干高いが許容範囲。中国らしく温かいのも良い。
カップ麺を購入した場合は各車両の端っこにある給湯器でお湯を入れられる。
ちなみにトイレは例によってスクワットトイレ。足腰を鍛えよう。
また、乗り込んでからしばらくするとチケットを謎のカードに取り換えるように言われた。
途中下車させないためのものだろうか?
公安による調査
恐らく俺が外国人で且つ新疆烏魯木斉という政治的に問題を抱えたところへ行くからだろう、車内で公安による簡易的な調査があった。
ビザはあるか、職業は何か、新疆へ行く目的は何か、中国に知り合いは居るか、など聞かれた。最初に「Are you reporter?」と聞かれたため、記者やマスコミの類を嫌っていると思われる。取り調べを行う人々はあまり英語が得意ではなかったので、翻訳ソフトを利用してコミュニケーションを取った。
特に問題なしということで無事烏魯木斉へ到着できた。やれやれ。
烏魯木斉駅到着
約30時間の長旅を終え、ほぼ定刻で終点の烏魯木斉へ到着した。
ウイグル語が書かれているのが新疆ウイグル自治区っぽい。
烏魯木斉駅は新しいのか非常にきれいで大きな駅であった。空港かと思うぐらいだ。
さて次は30時間のバス旅かな・・・
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