ある日 Windows で USB Web カメラを利用しようとしたところ、カメラが認識せずに利用することができなかった。PC を確認してみるとデバイスマネージャーの USB 欄に以下のように表示されていた。
不明な USB デバイス(デバイス記述子要求の失敗)
どうやら正常に USB 機器が認識されていないようだ。USB 機器が利用できないと困るので、対処することにした。
不明な USB デバイス(デバイス記述子要求の失敗)と表示される場合に考えられる原因
不明な USB デバイス(デバイス記述子要求の失敗) は USB 機器が Windows 側から正常に認識できない場合に発生する。例えば以下のような原因が考えられる。
- USB ポートの故障
- USB デバイスの不調・故障
- USB デバイスドライバーの不具合
- USB ホストコントローラー・ルートハブのドライバーの不具合
不明な USB デバイスと表示される場合、基本的には Windows 側からは何らかの USB 機器が接続されていることはわかるが、正常に認識していない、という場合が多く、ドライバー周りなどの Windows 側に原因がある可能性が高いと思われる。
とはいえ原因の切り分けのために USB デバイスが正常かどうかも確認しておこう。
USB 機器を差しなおす
USB 機器がしっかり差さってなくて上手く認識しない場合がある。まずは USB 機器を接続しなおしてみよう。
USB 機器を他の USB ポートで利用できるか確認
利用しているポートが故障している場合がある。他の USB ポートに接続したり、他の USB デバイスをそのポートに接続して動作するか確認してみよう。
他の USB ポートでも認識しないのであれば、USB ポートに問題は無いが USB デバイスが故障している、もしくは Windows 側の問題の可能性が高い。
USB 機器を他の PC 等で利用できるか確認
もし他に PC などがあれば、他の PC に接続して正常に動作するか確認してみよう。他の PC で動作するのであれば、その USB 機器に異常は無いという事がわかる。
他の USB 機器が動作するか確認する
USB キーボードや USB マウスなど他の USB 機器が利用できるか確認してみよう。他の USB 機器は利用できるが特定の USB 機器のみが利用できない場合、USB ポートやメインボード、 Windows の USB 機能そのものは問題無い可能性が高い。
高速スタートアップを無効化する
Windows は起動を高速化するための機能として「高速スタートアップ」というものが用意されている。システムの状態の一部をストレージに保存して次回起動時に読み込むことで起動を高速化する機能となっている。しかし、この高速スタートアップの影響で USB 機器が正常に認識しない場合がある。
高速スタートアップを無効にする方法は二種類ある。
高速スタートアップを一時的に無効にする
一つは Shift キーを押しながら再起動を行う方法だ。
Windows のスタートメニューなどから電源アイコンの「再起動」を選択する際に、Shift キーを押しながらクリックすると次回の起動時には高速スタートアップを無効にした状態で Windows が起動される。
高速スタートアップを設定より無効にする
二つ目はコントロールパネルから高速スタートアップの設定そのものを無効化する方法だ。
- コントロールパネルを開く
- ハードウェアとサウンドを開く
- 電源オプションから「電源ボタンの動作の変更」を開く
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「シャットダウン設定」欄の「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリックして閉じる
詳しくは以下の記事を参照してほしい。
Windows 11 で完全シャットダウンする方法 | Lonely Mobiler
USB デバイスのドライバーを再インストールする
USB デバイス限らず Widnows で周辺機器などがうまく接続できない場合には、ドライバーソフトウェアを再インストールすることで上手く動作する可能性がある。USB デバイスのドライバーを再インストールするには以下の手順を行う。
- Windows のスタートメニュー右クリックからデバイスマネージャーを開く
- 不明なUSBデバイス(デバイス記述子要求の失敗)を右クリックし、「アンインストール」を選択する
- Windows を再起動する
ドライバー再インストールで Windows を再起動する際は、shiftキーを押しながらの再起動をするなど、高速スタートアップを無効にしておくとより確実だ。
USB ホストコントローラー・ルートハブのドライバーを再インストールする
USB デバイスが正常に動かない場合は USB を管理しているホストコンピューターやルートハブといったデバイスのドライバーを再インストールすることで正常に動作する可能性がある。
- Windows のスタートメニュー右クリックからデバイスマネージャーを開く
- 「USB Host Controller」もしくは「USBルートハブ」を右クリックし、「アンインストール」を選択する
- Windows を再起動する
こちらも Windows を再起動する際は、shiftキーを押しながらの再起動をするなど、高速スタートアップを無効にしておくとより確実だ。
USB セレクティブサスペンドを無効化する
USB にはセレクティブサスペンドと呼ばれる、一定時間利用していないポートの電源が自動的に切れる機能が用意されている。その機能が原因で正常に USB デバイスが認識できないケースがあるようだ。
そのような場合を考慮し、USB セレクティブサスペンド機能を無効にしてみよう。Windows で USB セレクティブサスペンドを無効化するには以下の手順を行う。
- Windows のスタートメニューなどからコントロールパネルを開く
- 電源オプションを開く
- 選択中の電源プランから「プラン設定の変更」を開く
- 「詳細な電源設定の変更」を開く
- 「USB設定」->「USBのセレクティブサスペンドの設定」を開き、「無効」にする
- 「OK」をクリックして閉じる
これで USB セレクティブサスペンド機能を無効にできた。
まとめ
このように USB が正常に動作しない場合、その原因により対処法が異なる。症状を把握し、
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