先日四ヶ月にわたる中央アジア・南アジアを巡る旅を終え、日本に帰国した。アジアといっても中央アジアと南アジア北部が中心で、ルートは以下の通り。
- 中国 天津 北京 ウルムチ
- カザフスタン アルマトイ
- キルギス ビシュケク チョルポンアタ カラコル ボコンバエバ オシュ
- ウズベキスタン タシュケント サマルカンド プハラ
- インド アムリトサル デリー アーグラ バラナシ
- ネパール ポカラ カトマンズ
- タイ バンコク
基本的には初めて行く土地ばかりなので観光を中心としつつ、余裕を持ったスケジュールにして空いた時間を自分の作業に割り当てるような生活をしていた。いわゆるデジタルノマド、もしくはノマドワーカーと呼ばれるような生態が近いだろう。しかし遊牧民の国である中央アジアでノマドというのも変な感じがするな。俺の場合、言い方を変えると住所不定無職なのだが。
さて、中長期で海外をブラブラする場合に重要となるものの一つに荷物の取捨選択がある。限られたバックパックの容量(と自分の体力)に対して何を持っていくか・持って行かないかを判断する事は非常に重要である。
自分は体力の無さや機内持ち込みにこだわる為、40L のバックパック一つに全ての荷物を収めて旅行している。偶に他の旅行者から「荷物少ないですね」と言われる事があるが、旅行時に本当に必要な物を切り詰めていけばこの程度で納まるのだ。
この記事では海外ノマドであった俺の2019年8月現在の全荷物を紹介しようと思う。
2016年版はこちら。
35Lバックパック一つで東南アジアでミニマリスト/ノマド的生活をする | Lonely Mobiler
カバン類
荷物を入れて持ち運ぶための重要なアイテム。
バックパック(Karrimor Tribute 40)
メインのバックパックには Karrimor Tribute 40 を利用している。旅行用のバックパックとして作られており、かなり使い勝手が良い。全ての荷物はこの中に納まる。別途レビュー書いた。前回の 35L より容量は増えたが荷物の量的にはそう変わりは無いようで、全て詰め込んでも結構隙間がある。
機内持込可! Karrimor Tribute 40 を購入したのでレビュー | Lonely Mobiler
サブバッグ(Eagle Creek Packable Daypack)
サブバックとして Eagle Creek の パッカブルデイパックを利用している。飛行機に乗る際のサブバッグや街歩き時など様々な場面で利用した。
海外旅行のサブバッグ用に Eagle Creek のパッカブルデイパックを購入したのでレビュー | Lonely Mobiler
貴重品
大事なものたち。
貴重品入れ
カードとかお金とか SIM カードとかいろいろ纏めて入れているポーチ。長財布みたいなやつを使っている。入ればなんでもいいと思うけど。
パスポート
海外旅行時の最重要アイテムなため慎重に取り扱いたいところだが、ホテルにチェックインする都度取り出す必要があり、思いの外扱いに困る。俺は面倒なのでポケットに雑に入れている。いつか無くしそうだが。汚くなるのは困るのでカバーはつけとこう。
クレジットカード*2 キャッシュカード*2
ショッピングでの利用や金を引き出せるだけでなく、海外旅行保険にも使えるので利用条件などを良く読んでおこう。利用付帯(クレカを利用してチケットなどを購入)で3か月までといった条件が多いと思う。
クレジットカードもキャッシュカードもそれぞれ2枚(一つは両方の機能があるので合計3枚)持っており仮に一つ使えなくてもバックアップできるような体制を取っている。クレカが使えないと飛行機のチケット買うのクソダルイんだよな。
現金(USD,JPY)
基本的に現地通貨は ATM から引き出すのだが、ATM が必ず使えるとは限らない為、いくらかの現金も用意している。特に USD は発展途上国ではそのまま使えたりするので強い。
海外旅行保険
保険は大事。基本的にはクレジットカードに付属のものを利用するが利用期限や利用方法などに制限があったりするので良く確認する事。自分はクレカの保険が使えない時に限ってヤバイ病気など(アメーバ赤痢・A型肝炎・風疹)にかかってるが別途契約しているため事なきを得ている。マジで大事。
衣類
毎日着るもの。渡航先や季節によって変化するし嵩張るので荷物を切り詰めるなら良く考えたい部分。
パッキングキューブと巾着袋
服を入れておくのに Amazon のパッキングキューブを利用している。チャックで閉めるタイプだと良い感じに圧縮できるので良い。それから洗濯物を入れておくようの巾着袋もある。洗濯に出すときに便利。最近は二室で圧縮できるものもあるので購入しようか考え中。
Tシャツ*5 下着*5 靴下*3
自分で洗濯するの怠いし洗濯用具持ちたくないので5日分程度の服を持ち歩いている。圧縮すれば大した荷物では無い。そのかわり洗濯に必要なものは殆ど持たない。ユニクロのエアリズムとか使うと軽くて荷物になりにくい。稀に洗濯する事もあるのでその場合は乾きやすい素材のほうが良いなと思う。スポーツで使うようなやつとか。
靴下はあまり使わないので少な目。
Yシャツ・パーカー
温度調節用の衣類。パーカー好きなので基本的にはパーカー着ている。ずっと着てると汚いのでYシャツも併用。
ウルトラライトダウンジャケット
寒い時に利用。ユニクロのを使っているが、結構ダサい。海外だとそんなのいちいち気にしないから良いんたけど。
パンツ*3
下着じゃないほうのパンツ、いわゆるズボン。以下の3種類を利用している。
カーゴパンツ(コンバーチブル)
カーゴパンツ(ハーフ)
夏登山用の長ズボン
この3つを気候や気分に合わせて利用している。とくにコンバーチブルのカーゴパンツは気候に合わせやすいので長期旅行にうってつけだ。この手の登山用のパンツはポケットにジッパーやベルクロなどが入っており中の物が落ちにくいという利点もある。動きやすいしオススメ。
ウォーキングシューズ・サンダル
歩きやすそうで且つ安価な靴を Amazon で探して購入した。今のところ悪くない。
電子機器
これが無いと生きていけない。
スマートフォン(Motorola G6 Plus)
SIM ロックフリーのスマートフォンがあれば渡航先のプリペイド SIM を購入することで安価にインターネットを利用できる。便利。
特にスマホに拘りはなく(素のAndroidが良いぐらい)あまり高く無いものを利用している。そろそろ買い替えたい。最近のスマホはカメラ性能が高いのでデジカメ要らずになるのも良い。
ノートパソコン(Thinkpad T480)
ノマドというと Macbook を連想する人も多いかもしれないが、俺は Thinkpad を利用している。諸事情により Windows 機が必要というのもあったが Macbook シリーズと比べ堅牢で保守性も高く、何処の国でも修理できるなど長期旅行向きである。最も OS としての出来は macOS の方が良いとは思うのだが。それから重量もちょっと重いので飛行機乗るときは気を遣う。
ついでにマウスは軽量タイプのものを利用している。といってもトラックポイントあるのであまり使う機会は無い。画像編集を大量にする際などはマウスのほうが便利。
Lenovo ThinkPad T480 を購入した | Lonely Mobiler
デジタルカメラ(Lumix DMC-TX1)
スマホのカメラのみだと夜間での撮影が難しかったりズームが効かないなど欠点があり、このような高級コンデジを利用している。が、最近のスマホのカメラめちゃくちゃ優秀なのでもう要らないかなぁという気がする。途中で液晶画面が割れたが EVF が使えるので撮影自体は問題なく可能。
モバイルバッテリー(Anker PowerCore 10000 PD)
旅行時・特に移動が続くと充電が難しい事もあるので一つ持っておきたい。自分は Anker 製品を好んで利用している。
Anker PowerCore 10000 PD を購入したのでレビューとか | Lonely Mobiler
最近はプラグ付きで USB 充電器代わりになるものなど便利なものもあるので好みで選ぶと良さそう。
プラグ変換器兼USB充電器
海外旅行の必需品であるマルチプラグと USB 充電器が一つになった優れ物。これ一つで世界中どこでもコンセントが使えるしスマホやデジカメなどの充電もできる。壊れたので新しいのを購入予定。
イヤホン・ワイヤレスイヤホン
電話したり動画見たりする時に使う。偶に耳栓替わりにも。有線と無線を一つずつ持って行ってるが有線のほうが利用頻度は高い。遅延無いしバッテリー気にする必要無いのは良い。
有線は Sony のを、 無線はSoundPeats の Q30 を使っている。それから有線のイヤホンマイクをまとめるのに磁石の入った万能クリップを利用している。結構便利。
USBケーブルとUSB端子変換
利用する機器に合わせて持っておこう。最近は Type-C が多いのでケーブル共通化できて楽で良いがまだ全ての機器がそうなっているわけではないので、変換機も利用している。
USBメモリ
ノートパソコンの容量があまり大きくないので補助する目的やデータのやり取りをする際に利用する。特にビザなどの書類を印刷してもらうときに USB メモリを使うと楽で良い。なので複数用意している。
ライト/USBライト
安宿によってはベッドサイドに照明が無い事もあるのでその代わりとなる小さな USB ライトと、停電や深夜ドミトリーでの明かり用に小型のライトを持っている。地味に便利。
Xiaomi mi band 3
なんとなく買ってみたけどいらない気がする。普通の腕時計でいいかな。今買うなら新しいモデル出てるのでそちらのほうが良いかも。
電子機器用小物入れ
こまごまとした電子機器類をまとめて入れるポーチ。無いとバラバラになるので用意しておくべし。たしか solo tourist のこういうの使ってる。大きさまで同じかは知らんが。
身だしなみに必要な物など
トイレタリーバッグ
洗面用具をまとめるのにトイレタリーバッグを利用している。フック付きでひっかけられるものが良い。自分が使ってるのはモンベルのもので Amazon では取り扱ってないのか見つからない。
速乾タオル
小さくて大量の水を吸い、乾燥も速い速乾タオルは旅向けだ。特に俺のように安宿を渡り歩くスタイルだとバスタオルが無い事も多いため必須となる。Sea to Summit とか Nrit とかが有名。好きなの買えばよいと思う。自分は以前は Sea to Summit のドライテックタオルだかを利用していたが無くしたので Nrit の似たようなものを利用中。
スポーツタオル
速乾タオルだけだと洗濯中に使えなかったりとか他の用途で使いにくいなどあるのでもう一つタオルを用意している。何かと使う。
歯磨きセット・シャンプー・ひげ剃り
歯磨きセットもシャンプーも髭剃りもその辺のコンビニに売ってるやつをそのまま使っている。髭剃りについては以前は電気シェーバーを利用していたのだが、重量が気になったのと剃りにくい事があったので普通のT字カミソリに戻ってきた。
爪切り
爪も切らなければ伸び続けるので旅行時も爪切りは持っていこう。ちゃんとしたやつ買うと切りやすいのでオススメ。
S字フック
トイレとか荷物置ける場所が少ない事があるので持っておこう。
ハンガー・洗濯紐・洗濯ばさみ
昔は針金ハンガーで十分だろと思ってたけど試しに洗濯ばさみ付きの折り畳みできるハンガーを一つ持って行ってみたら意外と便利。
その代わり洗濯紐は全く使っていない。荷物にならないから一応置いてるけど。洗濯バサミは洗濯物よりはスナックとかの袋を閉じるのに使う事が多い。
トイレットペーパー
トイレに無い事あるので。嵩張るので潰すべし。
他
あとなんか色々雑多なもの。小物系はメッシュポーチに適当に入れてる。
耳栓・アイマスク
ドミトリーで寝る際の必需品だと思っているが最近あんまり使う機会が無い。特にアイマスクはその代わりにタオルをかける事のほうが多い。
ヴァセリン
なんか最近肌が荒れる事が多いので寝る前に塗ったりしてる。偶にだけど。
タイガーバーム・薬・絆創膏等
虫に刺されたらとりあえずタイガーバームを塗りたくっている。でもこれ日本には無いんだよなぁ。あとは薬とか絆創膏とか適当に持っておく。怪我したらすぐ病院行くとは思うけど、絆創膏はいくつかの大きさのものを用意しておくと何かと捗る。
折りたたみ傘
以前無印で購入した軽量な折り畳み傘を利用していたのだがマレーシアでパクられ、それ以降傘無しで過ごしていたのだが、雨季のネパールは傘無しじゃつらいだろうという事で現地で購入した。もっと小さくて軽いのが欲しい。
ボールペン
入出国時の書類を書くのに必須なので持っておくべし。良く入国時に他の人から「ペン貸して!」って言われる事もあるのだが、なぜ持たないのか。
鍵
バックパックやロッカーなどを施錠する際に利用する。バックパックの口を閉じる用とワイヤーロック・安宿のロッカー用の3種類を持っているが結構重いのでワイヤーロックと普通のロック兼用できるやつに変更するか考え中。というか一つ無くしたし。
まとめ
これら全てをバックパックに詰め込んで重量凡そ8.5kgとなる。重量に厳しいLCCだと追加料金取られる可能性があるのでその時は素直に預け荷物にしている。もうちょっと切り詰めたいところだ。
基本的に必要なものはあまり変わりは無いが、長く旅を続けていると少しずつ変化していくのがなかなか面白い。しかし中央・南アジアはネットワークやインフラの質が低い事が多く、作業しにくい事もあった。それに大陸内部の気候は厄介で自分の旅行した春先はまだまだ寒い事も多かった。
やはりこのような生活をするのであれば気候が暖かくネットワーク的にも安定しており且つ日本から近い東南アジアのほうが向いているのではという気がする。
また近いうちに海外へ行くと思うのでメモ代わりに残しておこう。
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