Web ブラウザは Web サイトにアクセスする際、自分がどのようなブラウザなのかを表す User Agent という情報をサーバーに送信している。Web ブラウザ毎に一意に決められた文字列で Web サイト側はそれを見てスマホ向けなのか PC なのかを判別したり、サービスの利用を許可したりできる。
スマートフォン向けの Web サイトを PC で見たり、ブラウザ毎に利用制限をしている Web サイトを無理やり見る場合にはこの User Agent を偽装する事で実現可能だ。Google Chrome を利用しているのであれば Google 純正の User-Agent Switcher for Chrome という拡張機能を利用すると便利だ。
この拡張機能をインストールするとツールバー上に仮面のようなアイコンが表示される。クリックするとブラウザの一覧が表示され、好きなブラウザに成りすますことができる。
例えばこのスクリーンショットでは IE10 になってみた。その状態で User Agent をチェックするページを開くと、「IE10」の文字が User Agent に含まれるようになる。ちなみに User Agent は以下のページよりチェックできる。
Check User Agent | tools.loumo.jp
利用可能な User Agent の種類は多く、主要なブラウザはほぼ網羅している。PC だけでなく、スマートフォンの User Agent も利用可能なので、スマートフォン向けの Web サイトを閲覧する際にも使える。が、全体的にバージョンはやや古いようだ。
オプション欄では Custom User-Agent List から自分の好きな User Agent を追加できる。また、Permanent Spoof List ではドメイン毎に自動的に User Agent を適用する事も可能だ。
例えば www.instagram.com に対して iPhone6 の User Agent を指定したとすると、以後 Google Chrome でインスタグラムへアクセスした際に自動的にスマホ向けのページが表示されるようになる。
このように User Agent を変更したり、Web サイト毎に利用する User Agent を指定する事ができる。特に Web 系のエンジニアや PC のヘビーユーザーにとっては非常に便利なプラグインだと思う。
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