iPad を購入する際、純正のキーボードは高い上に使い勝手が悪そうだなと感じたので、他社製の安い Bluetooth キーボードを購入する事にした。
選んだのは Jelly Comb というメーカーの Ultrathin Foldable Keyboard という名称のキーボード。日本語にすれば「薄型折畳キーボード」という感じだろうか。公式ページに無い記載のない製品なので型番名やそもそも本当にここの製品なのかすらよくわからない。
新製品というわけではないが、せっかく買ったのでレビューしてみよう。
Jelly Comb 薄型折畳キーボードのレビュー
性能・仕様は以下のような感じ
- US配列
- Bluetooth 3.0 対応
- 充電端子 USB Micro-B
- 電池容量 90mAh
- 連続最大40時間利用可能
- スタンバイ時間は最大30日
内容物はキーボード本体、充電用 USB ケーブル、説明書のみ。シンプル。
USB 充電式で薄型軽量、US 配列で且つ記号類の配置が普通なのでこのキーボードを選んだ。左右が少し離れており手首が窮屈にならないのも良いが、ここが特に好みの分かれる部分だと思う。充電が MicroーB なのはマイナスポイントだが Type-C で充電可能なキーボードは種類が少ないので致し方なし。
まずは外観だが、重量 200g 以下で折りたたんだ際の厚みが 13mm と非常に薄い。この大きさであればズボンのポケットにも入る。また、逆にも折り畳めるので、逆パカして壊れることもない。その代わり広げたときの横幅は非常に広い。330mm あるので 14 インチラップトップぐらいの幅はある。
キー配列はオーソドックスな US 配列を採用しており、数字キーと右側の記号部分が少し小さい以外は変なところは見られない。この手の小型キーボードは記号類が犠牲になることも多いが、本製品では多少小さくなっているものの配列はそのままなため、配列を覚え直す必要などなくスムーズに利用できる。
簡易的ながらエルゴノミクスデザインを採用しておりキーボードの中央部に隙間があいているため、慣れが必要かもしれない。俺の場合は「B」キーを右手で打つこともあるので、少し戸惑ってしまった。それ以外は特に問題ない。
キーの打ち心地はそこまで悪くはないが、いかにも安物でペコペコ鳴るので気になる人はいると思う。暫く使ってみたがキー入力を取りこぼしたりはしないので、普通に使用する分には問題ないと思う。
対応 OS は Windows / Android / iOS とあり macOS には対応していないようだ。Bluetooth キーボードなので接続ぐらいはできると思うのだが、手元に mac が無いので動作確認できず。
今回は iPad 用に購入したので iPad でもレビューしてみよう。ついでに Android スマートフォンも所持しているので、こちらでも利用してみた。
Jelly Comb を iPad で利用してみた
接続したのは無印 iPad 第7世代。iPad シリーズであればどれでも同じように利用できると思う。
一度ペアリングが完了すればキーボードを開閉するだけで自動的に接続できる。これは便利かもしれない。
入力言語の切り替えには Ctrl+Space を利用する。自分は日本語・英語・中国語の三ヶ国語を入力できるように設定しているが、Ctrl+Space を連続で入力するとその三つを順に切り替え、一回だけ押すと直前に利用した言語を選択するようだ。中国語の入力機会はそれほど多くないため、このほうが使い勝手が良い。
Caps Lock などの修飾キーの変更は iPadOS 標準で対応しており、設定画面から自由に変更できる。この修飾キー割当機能は macOS にも標準であり大変便利なので、 Android や Windows も見習ってほしい。
ただし F10 や Ctrl+T を利用した半角英数字への変換は出来ないのかやり方がよくわからなかった。未変換状態で Ctrl+L を押すと全角英数字にはなるので、半角英数字にするキーが用意されていてもおかしくはないのだが。
Jelly Comb を Android スマートフォンで利用してみた
基本的には iPad で利用する際と同様だ。Fn+T キーでペアリングをするだけで利用できる。
Android の場合、言語の切り替えには Shift+Space を利用する。半角英数字への変換には MS-IME 同様に ctrl+t などが利用可能。F10 キーなどは不要だ。
しかし、Gboard の問題だとは思うが日本語の変換欄が画面左上に出てくるので若干使いにくい。同じく変換が必要な中国語のピンイン入力も Gboard で試したが変換候補一覧が画面下に出てくるので、日本語入力が何かおかしいと思う。
ctrl キー等の修飾キーを変更するにはサードパーティ製のアプリケーションをインストールする必要がある。
Android であれば、以下の「ハードウェアキーボード配列変更」というアプリを利用すると、キーボードの Caps Lock などのキー割当を変更することができる。
これで Caps Lock キーに Ctrl キーを割り当てることができた。
Caps を Ctrl に変更したは良いが、Caps Lock のインジケーターは機械的なトグル形式なためか IME の状態関係なく光るのがちょっと邪魔かもしれない。
まとめ
左右に開いている分他のキーボードとは違った操作感はあるものの、概ね快適に利用できている。まともなキー配列で且つ薄型軽量で持ち運びが楽なのは非常に大きなメリットだ。
持ち運び用のキーボードを探しているのであればオススメできる。
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