片手デバイス・左手デバイスというものを聞いたことはないだろうか。片手で扱える程度の大きさのキーボードのような形状でカスタマイズ性が高く、ゲームやフォトショップ等のショートカットキーを多用するアプリケーションを頻繁に利用する人向けのデバイスだ。自分が以前勤めていた会社でもデザイナー・イラストレーターに人気であった。
こんな感じのやつ。この片手デバイスはゲーミング用途のものが有名だが、結構な値段がする。もっと手軽に試すのであればスマートフォンのアプリを利用しよう。今回紹介する「iteLte」というアプリを利用すると、スマートフォンを片手デバイスとして利用することが可能になる。
「itelte」と書いて「アイテルテ」と読むらしい。アプリは iOS/Android 両対応, PC の OS も macOS/Windows 両方に対応しているため、ほぼ全ての人が利用可能だ。自分は Android + Windows 10 で試してみた。
利用する際にはスマホと PC 両方にアプリをインストールする必要がある。最も Windows 版はインストーラーでなく exe を起動するだけであった。
PC 側の画面はこのような感じで画面左側に現在開いているアプリケーションの一覧が、画面右側に操作の割り当てが表示されている。初期設定時は何もキーが割り当てられていないため、自分でアプリケーション毎に設定する必要がある。
片手デバイスとして機能を割り当てられる操作は以下の通り
- タップ(上下左右4か所)
- ダブルタップ(上下左右4か所)
- スワイプ(斜め方向4か所)
- 画面を押し続ける
- 二本指でタップ
- 三本指でタップ
- 時計回りもしくは反時計回りに回転
- 上下左右に傾ける
それだけでなくスマホの画面をトラックパッドとして利用する機能や、仮想キーボード機能も用意されている。
設定はアプリ毎に指定でき、JSON形式でのインポート・エクスポートも利用できる。
接続方法は Wi-Fi と Bluetooth の二種類から選択できる。自分が試したところ、Bluetooth は上手く接続できなかったため、Wi-Fi のみで利用した。スマートフォンと PC を同一 LAN 上に接続し、itelte のスマホアプリ側で PC の IP アドレスを入力すると利用できるようになる。
通常の片手デバイスと違い、スワイプや二本指などのスマホならではの操作や、無料で利用点など利点は多い。片手デバイスを試してみたいという人が居たら使ってみると良いかもしれない。
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