自分用のコンピューターとしてノートパソコンを利用している人は多いと思う。省スペースでバッテリーも搭載しているため場所を選ばず、家だけでなく外出先でも利用できるため、非常に便利だ。最近のノートパソコンは重量 1kg 前後と軽量なものも多く、持ち運ぶ人も多いのではないか。
ノートパソコンを外で利用する際に気を付けなければいけないのが、バッテリー残量だ。最近のノートパソコンはバッテリー持ちの良さをアピールするものも多いが、普通に利用したのではスペック表通りの性能を発揮する事は難しい場合もある。それにバッテリーは使えば使うほど性能が落ちてくるため、その分利用できる時間も少なくなってくる。
この記事では Windows 10 搭載のノート PC でバッテリーの持ちを良くする方法をいくつか紹介しよう。
画面の明るさを調節する
一番簡単にバッテリーの持ちを良くする方法が、画面の明るさの調節だ。画面を明るくするとその分バッテリーの消費も激しくなる。出来る限り明度を下げ暗くしよう。例えば俺の利用している Thinkpad T480 では fn キーを押しながら F5/F6 で画面の明度を調節できる。
機種にもよるかもしれないが、明度調整中はこのようなスライダーが出る。
もしくは、Windows 10 の「設定」の「システム」にある「明るさの変更」からも明度を調節できる。
画面の明度を下げるとバッテリーの持ちが良くなる事はノートPCに限らず、スマートフォンや携帯ゲーム機も同様だ。
ただ闇雲に画面を暗くすると見にくくなってしまう。適切な明るさに調節したり、太陽光などを避けて暗い場所に行こう。暗い場所のほうが画面が暗くとも見やすくなる。
例えばカフェで作業する場合には景観の良い窓際ではなく地下のほうが良い。最もそこまでしてバッテリー残量気にするぐらいなら買い替えたほうが良いのでは・・・と思うが、俺も窓際選ぶし。
タスクトレイの電池アイコンからスライダーを操作
Windows 10 ではタスクトレイより、簡単にバッテリーの持ちを良くすることができる。タスクトレイの電池アイコンをクリックしてみよう。
そうするとこのような画面が表示されると思う。バッテリ残量(このPCはバッテリー二つ搭載なので二つ表示されている)の下に「電源モード(バッテリー)」より良いバッテリー」と書かれた項目があり、その下にスライダーがある。このスライドを右へ動かせば性能重視となり、左へ動かせばバッテリー重視となる。バッテリーの持ちを良くするのであれば、左側へ動かそう。
一番左にすると PC の処理速度もかなり遅くなるので、様子を見ながら調節しよう。自分は上記画面のように左から二つ目の値にしている。
バッテリー消費の激しいアプリを利用しない
利用しているアプリによっては大量にバッテリーを消費する事もある。どのアプリがどのくらいバッテリーを消費しているのかを調べてみよう。
タスクトレイの電池アイコンから「バッテリーの設定」を開こう。
そうすると「バッテリー」と書かれたウインドウが表示される。
この画面にある「バッテリー残量に影響を及ぼしているアプリを表示する」をクリックしよう。
これでどのアプリがどれだけバッテリーを消費しているのかがわかる。例えば自分の場合は Google Chrome と Firefox があわせて 80% 程利用しているようだ。これらのアプリを閉じればバッテリーの持ちが良くなりそうだ。
表示は計測期間を「24時間」「6時間」「一週間」の中から、表示方法は「アプリと使用状況」「全てのアプリ」「常に許可されているアプリ」の3種類から選択できる。
バッテリー節約機能を利用
「バッテリーの設定」画面では「バッテリー節約機能」も利用可能だ。
説明では「デバイスのバッテリー残量が少ない場合に、バックグラウンド動作とプッシュ通知を制限することでバッテリーの寿命を延ばします。」とある。この設定画面では、バッテリー残量が減った時に節約機能を有効にするか、有効にするバッテリー残量を指定できる。
例えばこのようになっていればバッテリー残量が 20% を切った際に自動的にバッテリー節約機能が有効となる。また、バッテリー節約機能がオンになった際に自動的に画面の明るさを下げる事も可能だ。
ビデオ再生時のバッテリー設定
もしノートパソコンをバッテリーで利用時に動画を見るのであれば、以下の設定も行ってみよう。
Windows 10 の設定より「アプリ」→「ビデオの再生」と進むと以下のような画面が表示される。
「バッテリーのオプション」という項目ではバッテリー利用時の挙動を制御できる。
セレクトボックスより「バッテリー残量の最適化」を選択し、「バッテリのときは低い解像度でのビデオ再生を優先する」にチェックを入れると、とよりバッテリーが長持ちするようになる。
Windows 10のより詳細なバッテリーの設定を行う方法
基本的には上記の設定を行えば十分だが、Windows ではより細かい設定も用意されている。簡単にではあるが紹介しよう。
タスクトレイの電池アイコンを右クリックし、「電源オプション」を開く。
画面左側の「電源プランの作成」をクリック。
「電源プランの作成」画面が表示される。バッテリーの持ちを良くするなら「省電力」を選択しよう。
ディスプレイの電源が切れるまでの時間などを設定できる。このへんは好みに合わせよう。
「作成」ボタンを押すと電源プランが作成され、リストに表示される。
先ほど作成した電源プランの「プラン設定の変更」をクリックしよう。
左下に「詳細な電源設定の変更」という項目がある。これをクリックする。
そうすると以下のように「電源オプション」の「詳細設定」ウインドウが表示される。
この画面では Windows の各機能に対して、バッテリー利用時と電源接続時の動作を指定できる。例えば、「ワイヤレスアダプター」の欄では「バッテリー駆動」の際には「省電力(高)」、「電源に接続」時には「最大パフォーマンス」となっており、バッテリーの消費を抑えるようになっている。
とはいえ通常の利用であればここまでする必要はないとは思う。気になるようであればいろいろ試してみると良さそうだ。
番外編:よりバッテリー持ちの良いノートPCを購入する
いろいろと設定項目を書いてみたがバッテリー駆動時間を気にするのであれば、やはり大容量バッテリーを搭載している持ち運び用のノートPCを利用するべきだろう。
最近のノートPCやタブレットPCはメーカー公称で10時間を超えるものも多く、外出先で利用するのに大変便利だ。
もし今のノートPCがバッテリー持ちに不満があるなら買い替えを検討してみよう。
まとめ
このように設定を見直すことで Windows ノートパソコンのバッテリーの持ちを良くすることができる。Windows PC でバッテリー持ちが気になる・より良くしたいというのであれば一度これらの設定を確認してみよう。
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