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FileZilla でマスターパスワード機能を利用する

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FileZilla にはサイトマネージャーにより接続先サーバーの情報を保存できる。保存する内容にはホスト名やユーザー名だけでなくパスワードも含むため、その扱いには注意が必要だ。

サイトマネージャーの情報は各ユーザーのディレクトリに sitemanager.xml として保存されるが、パスワードは Base64 化されているだけなので少し知識がある人であれば簡単にパスワードを見る事ができる。特に複数人が触る可能性のある PC では危険だ。

離席時に PC のロックを忘れて他人に触られるような場合もある。そういったケースに備えてパスワードは保護しておくべきだろう。

FileZilla にはマスターパスワードを設定すると各サイトのパスワードを暗号化して保存するだけでなく、サイトへ接続する際にマスターパスワードの入力が必須となる機能が備わっている。これを利用するとパスワードを守ることができる。

FileZilla でマスターパスワード機能を利用する方法

マスターパスワードを利用するには FileZilla のメニュー「編集」から「設定」を開き、「インターフェイス」にある「パスワード」を開く。

「マスターパスワードで保護されたパスワードを保存する」にチェックを入れ、パスワードを設定しよう。

設定すればサーバーへ接続する際に以下のようにパスワードを入力するダイアログが表示される。

マスターパスワードとして設定したパスワードを入力しなければ接続できない。また、sitemanager.xml で保存されるパスワードも暗号化されるため、他人に読まれても解読は難しいだろう。

しかし、マスターパスワードは忘れてしまうと復旧はできない。忘れた状態でマスターパスワードを変更しようとすると以下のように「マスターパスワードを忘れてしまいました。この鍵で保存されている全てのパスワードを削除します」という選択肢にチェックを入れなければ設定を変更できなくなる。

パスワードの扱いには注意しよう。

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