IMWheel で Ubuntu のスクロール量を調節する方法

Linux

2021.02.04

Ubuntu 20.10 をインストールして作業していたのだが、どうにもマウスホイールを回転させた際のスクロール量が少なくて不便であった。設定を開いてもスクロール量を変更する方法が無いため調べたところ、IMWheel というソフトウェアを利用することでスクロール量を調節できるとのことだった。

このページでは Ubuntu で IMWheel を利用してスクロール量を調節する方法を紹介する。

IMWheel はマウスホイールとマウスボタンの挙動を変更するソフトウェアのようだ。Ubuntu であれば apt 経由でインストールできる。

$ sudo apt install imwheel

インストールしたら設定ファイルを書く。ホームディレクトリに .imwheelrc ファイルを作成し、以下のように記述する。

$ cat ~/.imwheelrc
".*"
None, Up, Button4, 5
None, Down, Button5, 5

一番上の行がどのアプリケーションで有効にするか。Button4 と Button5 がホイールの回転に相当し、一番右の 5 と書かれたところがスクロール量の指定となる。

設定できたら imwheel コマンドを実行して起動しよう。

$ imwheel

設定を変更して再読み込みさせる場合には imwheel -k で再起動する。

$ imwheel -k
INFO: imwheel(pid=3484) killed.
INFO imwheel started (pid=3489)

終了する場合は pkill とか kill -9 とか使って落とせば OK。

$ pkill imwheel

IMWheel を自動実行する方法

ホイール回転でのスクロール量を変更するだけなら上記だけでも問題ないが、再起動するとまた imwheel コマンドを実行し直さなければいけない。なので Ubuntu のスタートアップに登録しよう。

アプリケーションの一覧より Startup Application Preferences を起動しよう。

右上の「Add」ボタンを押そう。

「Add Startup Program」というウインドウが表示されたら imwheel を設定しよう。Command 欄が合っていればあとは何でも良いとは思う。編集したら「Add」ボタンを押して追加しよう。

リストに imwheel があれば OK、再起動して自動的に imwheel が有効になるか確認してみよう。