Amazon でプリペイド SIM カードを物色していたところ AIRSIM という気になる商品を発見した。「世界90ヵ国以上で利用できるSIMカード」という説明がある。
そういえば以前「世界中どこでも使えるSIMカード」みたいな感じの記事を見た事を思い出し、物は試しということで購入してみた。
AIRSIM とは何か
AIRSIM を簡単に説明すると「世界中100ヵ国以上で利用できるプリペイドSIMカード」だ。利用できる国数に関しては順次増えているため Amazon や公式などで数にバラツキがあるが、この記事を書いている時点では100ヵ国以上に対応している。
通常海外でインターネットをするには現地でプリペイド SIM カードを購入したり国際ローミング・モバイル Wi-Fi のレンタルなどする必要があったが、AIRSIM があれば専用のアプリからデータ通信プランを選択するだけでネットに繋がる優れものとなっている。
料金は docomo などの国際ローミングよりは安く、現地のプリペイドSIMよりは(国にもよるが)高い、といった感じの絶妙な価格帯。
データ通信プランは基本的には国毎に購入するのだが、「タイ・マレーシア・シンガポール」「香港・マカオ・中国」「ヨーロッパ40ヵ国」のような複数国利用できるプランもあるので、海外旅行好きな人には大変便利な SIM となっている。
自分は基本的には渡航先で現地のプリペイド SIM を購入するのだが、念のためにと一つ用意しておくことにした。安いし。
届いた AIRSIM は SIM カードとケース、SIM ピン、説明書、日本語の注意書きなどがセットになっていた。ケースは SIM カードホルダーと SIM ピンホルダーも兼用しており、SIM カードなどがバラバラになるのを防ぐことができる。地味に便利。
説明書は英語と中国語。日本語の注意書きは重要な事が書いてあるので読んでおくべし。
AIRSIM を実際に使ってみた
先日ベトナム・ダナンからラオス・パクセーへ陸路国境で移動した際、ラオス入国してからプリペイド SIM を購入するまでの繋ぎとして AIRSIM を利用してみた。
AIRSIM を利用してデータ通信を行うには事前にいくつかの準備と設定が必要だ。一つ一つ見ていこう。
AIRSIM のアクティベーション
まずは事前に AIRSIM を SIM スロットに差し込み、AIRSIM のアプリをインストールしてアクティベーション(有効化・登録)しよう。
SIM スロットはデュアル SIM 対応端末であればスロット1に入れるように説明書には書いてあるが、2に入れても使う事ができた。不安なら1に入れておくと良い。
SIM カードを入れたらアプリを起動しよう。初回起動時には SIM のパッケージに書かれている ICCID などの入力を求められる。
ICCID は桁数が多いのでカメラボタンを押してバーコードで読み取ると手っ取り早い。
アクティベーションに成功すると以下のようなメールが来ると思う。
AIRSIM にトップアップ
アクティベーションが完了したらデータ通信プランを購入する前に AIRSIM にお金をトップアップしよう。
アプリを開いたら画面下のメニューにある「TopUp」からお金を入れることができる。
クレジットカードで決済でき、20USD, 40USD, 60USD の中から金額を選択できる。
Amazon にある AIRSIM にはいくらかの金額が予め追加されたものが販売されているので、それを購入する方法もある。
トップアップに成功したらメールで明細が届くので確認してみよう。
AIRSIM でデータ通信プランを有効化する
AIRSIM にお金を追加できたらデータ通信プランを有効化しよう。AIRSIM アプリの画面下メニューから「Buy」を選択してプランを選ぼう。
利用する国が一か国のみであれば「Popular」から国名を、複数国なら「Combo」から該当するものを選択しよう。
国を選択したら利用する日数とプランの開始日も指定しよう。
プランを選んだら画面下部のメニューより「Cart」を選択し、購入手続きを進めよう。
プランの購入が完了したらメールが来るはずだ。
渡航先で AIRSIM を有効化
AIRSIM は渡航先のキャリアと提携したローミング通信を行う。なのでスマートフォンの設定よりローミング接続を有効化しよう。
設定場所はスマートフォンや Android のバージョンにもよるが、殆どの場合は設定画面の SIM カードや携帯回線などを扱う場所に「データローミング」と書かれた項目があると思う。
この画面でデータローミングを有効にしよう。この項目はデフォルトでは無効になってる場合がほどんどなので忘れず有効化しよう。
それから、SIM カード欄にある AIRSIM の項目からモバイルネットワーク設定を「自動的に選択」を指定しておこう。この項目は標準で「自動的に選択」となっているとは思う。
ローミングをオンにした状態で国境を跨いだら、三分ほど待とう。
暫く待つと電波表示が変わり、アンテナに3G/H/4Gのどれかのマークがついたら完了だ。インターネットに接続してみよう。
APN の設定を変更する
国によっては APN を手動で変更しないといけないようだ。現時点では APN を手動で設定する必要があるのは以下の通り。
- 日本(IIJ Data)
- ベトナム
- モンゴル
- アゼルバイジャン
- ウズベキスタン
- イラン
- イラク
- バーレーン
- パレスチナ
- 太平洋の国々
- 中南米の多くの国
- アフリカの多くの国
それ以外の国は自動で設定できるようだが、上手く接続できなかった場合の為に APN 設定をメモしておくと良さそう。
APN とローミング先のキャリアについては以下の公式ページを確認してほしい。
AIRSIM まとめ
多少の知識や設定は必要なもののそこまで難しいわけでもなく、特に問題なく利用する事ができた。海外旅行に頻繁に行くのであればオススメだ。
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