
現代の海外旅行では、地図アプリに配車アプリ、翻訳、ホテルやツアー会社との連絡など、インターネット環境が欠かせません。
しかし、海外では日本で利用しているスマートフォンがそのまま使えるとは限らないため、通信手段をどうするかは考える必要があります。
海外旅行で利用できる通信手段にはいくつか選択肢があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
この生地では海外旅行時に利用できる通信手段をいくつか紹介し、それらの解説や用途別にどのような人に向いているのか、などを解説します。
海外旅行時に利用できる通信手段の紹介
この項目では利用できる通信手段をいくつか紹介・解説します。
海外旅行の通信手段その1 プリペイドSIM

昔からあるもっとも有名かつお手軽な方法の一つがプリペイド SIM です。渡航先や Amazon などで販売されているプリペイド(先払い)式の SIM カードで、手続きも簡単で使い捨てできるため、とても手軽に利用できます。
以下のようなメリット・デメリットがあります
プリペイド SIM のメリット
- 料金が安い
- 通信キャリアを選べる
- 電話番号付きSIMが多い
プリペイド SIM の仕様などは渡航先の国によっても異なりますが、概ね他の通信手段よりも安価なことが多いです。とくに物価の安い国々では顕著です。
手続きが不安という方もいると思いますが、空港などの旅行者が多く集まる場所であれば店員も慣れており、簡単な英単語のみで購入できるところも多いです。SIM の入れ替えや設定なども店員がやってくれる場合が殆どですので楽です。ただ、旅行者の少ないところ(特に街中)での購入は一気に難易度が上がります。
電話番号が貰えるプランを選ぶと現地で通話できるので、タクシーやツアー会社などと連絡が取れてより便利です。
プリペイド SIM のデメリット
- SIM フリーのスマートフォンが必要
- 国や時間によっては購入が面倒
- 英語でのやり取りが必要になる場合がある
プリペイド SIM を利用する上で必須なのが SIM ロックフリーであること。最近のスマートフォンは問題ないことが多いですが、古いスマホを利用の方はよく確認したほうが良いです。
また、プリペイド SIM 販売カウンターが営業していないと意味が無いので、深夜着便だと空港で購入できないこともありますし、インドなど国によってはそもそも空港で買えないこともあります。
Amazonで販売されているプリペイドSIMについて
最近では、Amazonで海外のプリペイドSIMを日本国内で購入することも可能です。
現地でSIMを探す手間や購入手続きなどが省けるため、英語に不安がある人や深夜着便で店がやってない場合、現地での時間を少しでも増やしたい場合には予め購入しておくのも手です。
中にはヨーロッパや東南アジア等の複数国対応のものもあるため、同時にいくつかの国を周る時にも便利です。
海外旅行の通信手段その2 eSIM(イーシム)

近年その存在感を増しているのが eSIM です。Embedded SIM(組み込み型 SIM)の略で、従来の物理的な SIM ではなく、スマートフォン内に電子的に搭載されています。iPhone 17 が eSIM のみ対応になったことで知った人も多いのではないでしょうか。
海外向けeSIM!スマホ一つで旅行がもっと快適【TORA eSIM】
eSIM のメリット
- 利便性が非常に高い
- SIMカードの差し替えが不要
- 会社毎にプランが豊富
最大の利点は eSIM 会社のアプリのみで契約でき、その場で利用可能になること。空港で SIM を購入するのに待たされる心配無いですし、小さくて無くしやすい SIM を抜き差しする必要ないのも大きなメリットです。
物理的な SIM が不要なことから様々な会社がサービスを運営しており、プランの選択肢が非常に多いため、渡航先や滞在日数・利用用途に合わせて最適なプランを選択できます。
eSIM のデメリット
- 対応端末が必要
- 使いこなすには鳴れが必要
eSIM はスマートフォン本体が対応している必要があります。現在日本で販売されているものの中では、とくに安価なモデルでは対応していないことが多いです。そのため利用する際にはご自身の所有しているスマートフォンが eSIM に対応しているかを確認する必要があります。
また、大量の eSIM 事業者の中から最適なプランを選択して利用するのは思いのほか大変です。
Amazonで販売されているeSIMについて
Amazonでは、プリペイド SIM に混じって eSIM も販売されています。
出発前に購入・設定できるため手軽ですが、利用可能国や通信条件を事前によく確認することが重要です。
海外旅行の通信手段その3 国際ローミング

昔から利用できる方法の一つが、docomo や au などの現在契約している通信会社をそのまま海外でも使う国際ローミングです。
国際ローミングのメリット
- 設定不要ですぐ使える
- 日本の電話番号をそのまま利用できる
難しい手続きなどはほぼ不要で、日本で使っているスマートフォンをそのまま海外でも利用できるのは大きな利点です。とくに ahamo や楽天は国際ローミングを売りの一つとしており、それらを利用しているユーザーであれば海外旅行でも快適にインターネットを使えることでしょう。
インターネットだけでなく通話もできるので現地で連絡を取るのも便利です。
国際ローミングのデメリット
- キャリアによっては料金が非常に高い
- 対応国・期間が限られることも多い
利用中の通信キャリアがお得な国際ローミングのプランを提供しているかどうかが重要です。現時点では ahamo と楽天以外のキャリアでは非常に高額なため、注意が必要です。
また、利用できる国や期間に制限がある場合もあるため、対応国や渡航期間は事前に確認しておく必要があります。
海外旅行の通信手段その4 モバイルWi-Fiルーターのレンタル
海外渡航の際のインターネット環境として有名なものがモバイル Wi-Fi ルーターのレンタルでしょう。通信キャリアと接続する持ち運び可能なルーターをレンタルし、Wi-Fi で接続する方式で、一時期広告が多かったこともあり、認知度は高いのではないかと思います。
モバイルWi-Fiルーターレンタルのメリット
- SIMロックやそもそもモバイル回線が無い端末でも利用可能
Wi-Fi を利用できる機種があればインターネットを利用できるため、SIM ロックされているスマートフォンをご利用の方や、スマートフォンを所持しておらずタブレットのみの方などでも利用できます。
モバイルWi-Fiルーターレンタルのデメリット
- 荷物が増える
- 充電管理が必要
- 返却の手間がかかる
- レンタル料金が高い
Wi-Fi ルーター本体だけでなく充電器やケーブルなどもセットでレンタルする形式となるため、荷物が増えます。身軽に動きたい海外旅行で荷物が増えるのはそれだけで大幅なデメリットです。もちろん充電するべき機器も増えます。
海外ではプラグの形状が違うところが多いため、コンセントがあっても変換プラグがなくてスマホと同時に充電できないなんてこともあります。
それに料金も安くありません。むしろ保証代なども合わさると割高になる可能性もあり、帰国後に返却する手間もあります。
複数人で利用できると謳っているところも多いですが、スマートフォンにテザリング機能があり同じことができます。
そのため、現在ではメリットはほぼ無いと言って良いでしょう。
海外旅行時にモバイルWi-Fiをレンタルするべきでない3つの理由とプリペイドSIMの購入をオススメする理由 | Lonely Mobiler
海外旅行の通信手段その5. 現地のフリーWi-Fiのみを利用する

通信手段を用意せず、空港やホテル・カフェなどの無料Wi-Fiを頼りにすることも一応可能です。
現地のフリーWi-FIのみ利用のメリット
- 費用がかからない
最大の利点は費用がかからないことです。無料ですからね。面倒な手続きなど不要で利用可能です。
どの国でも空港やホテル、カフェなどでは無料 Wi-Fi が用意されていることが多く、思ったより使えるなという印象です。
現地のフリーWi-FIのみ利用のデメリット
- いつでも使えるとは限らない
ただやはり使いたいときにネットが使えないのは問題になることがあります。配車アプリやツアー会社などと連絡が取りづらかったり、道に迷ったり言語が分からないときに地図アプリや翻訳アプリをすぐ使えないのはデメリットです。もちろんそういった不便さを楽しむのも旅行の一つかもしれません。
それにフリーWi-Fiは品質が低いところも多く、電波は飛んでるけど快適に利用できないこともあります。
個人的にはあくまで SIM カードを利用したモバイル回線を節約するための補助としての役割がオススメです。
電話機能があると便利な理由
海外旅行では、インターネット通信だけでなく「電話番号」が役に立つ場面が意外と多くあります。
代表的なのが配車アプリです。国やサービスによっては、ドライバーから直接電話がかかってきたり、SMS認証を求められたりすることがあります。
また、ホテルやゲストハウス、現地ツアー会社との連絡でも電話番号があると非常にスムーズです。チェックイン時間の変更や集合場所の確認など、緊急性の高い連絡手段として電話は今でも重要な役割を持っています。
データ通信専用の SIM でも問題なく旅行できるケースは多いですが、トラブル時の安心感を考えると、電話番号付きの通信手段を選べるのであればそのほうが無難だと言えるでしょう。
VPNの利用も強くおすすめ
海外でインターネットを利用する際に、ぜひあわせて検討したいのが VPN の利用です。
国によっては、SNS や Google サービス、LINE 通話などが制限されている場合がありますし、それ以外の Web サイトも検閲によってアクセスできない場合もあります。また、日本では当たり前に使えている Amazon プライムや Netflix などの動画配信サービスも、海外からは地域制限によって視聴できないことがあります。
VPNを利用すれば、通信を暗号化した上で日本や他国のサーバーを経由できるため、こうした検閲や地域制限を回避できる可能性があります。
海外旅行では通信手段だけでなく、VPN もセットで準備しておくことを強くおすすめします。
通信手段を選ぶポイント
海外旅行時の通信手段を選ぶ際は、以下の点を基準に考えると失敗しにくくなります。
- 渡航先で利用可能かどうか
- 料金が予算に合っているか
- 電話番号が必要かどうか
- 設定や利用が簡単か
短期旅行なのか長期滞在なのか、都市部が中心なのか地方も回るのか、といった旅行スタイルによっても最適解は変わります。「とにかく楽をしたい」「少しでも安く済ませたい」など、自分の優先順位を整理して選ぶことが重要です。
おすすめの通信手段
ここまで紹介してきた通信手段を踏まえた上で、用途別におすすめの方法を整理してみましょう。
すべての人にとって完璧な選択肢は存在しませんが、自分の環境や旅行スタイルに合った方法を選ぶことで、無駄な出費やトラブルを避けることができます。
それぞれの手段を簡単にテーブルにまとめてみました。
| 手段 | 値段 | 手続き | 使い勝手 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| プリペイドSIM | 安価 | やや面倒 | 良い | 値段を節約したい人 |
| eSIM | 安価 | 楽 | 良い | 楽に旅行したい人 |
| 海外ローミング | キャリアによる | 楽 | 良い | ahamo・楽天ユーザー向け |
| モバイルWiFiルーターのレンタル | 微妙 | 面倒 | 悪い | SIMフリー端末を持たない人向け |
| 無料WiFiのみ | 無料 | 不要 | 探すの面倒 | 値段を極限まで抑えたい人 |
ahamo・楽天モバイル利用者: 国際ローミング
すでに ahamo や楽天モバイルを契約している場合、追加の手続きなしで海外でもそのまま利用できる国際ローミングは非常に便利です。
日本で使っている電話番号をそのまま使えるため、SMS認証や現地との連絡にも困りません。対応国と利用可能日数を事前に確認しておけば、最も手軽な選択肢と言えるでしょう。
ただ、他のキャリアですと高額な場合が殆どですので、別の手段をオススメします。
eSIM対応端末を持っている人: eSIM
海外向けeSIM!スマホ一つで旅行がもっと快適【TORA eSIM】
対応端末を持っているのであれば、eSIMは利便性という点では最も優れた選択肢です。
アプリ上でプランを購入・設定でき、渡航前に準備を完了させることも可能なため、現地到着後すぐにインターネットを利用できます。 短期旅行や複数国を周遊する旅にも向いており、設定に抵抗がない人には特におすすめです。
コスト重視・長期滞在: 現地プリペイドSIM
通信費をできるだけ抑えたい場合や、1週間以上の滞在になる場合は、現地のプリペイドSIMが有力な選択肢になります。
手続きの手間や言語の問題はありますが、その分料金は安く、肝心の通信品質もキャリアを選択できるため、下調べさえすれば安定して利用可能です。 電話番号付きプランを選べば、現地での連絡手段としても安心感があります。
オススメできない選択肢: モバイルWi-Fiルーター
一方で、モバイルWi-Fiルーターについては、現在ではスマートフォンのテザリング機能で代替できるため、あえて選ぶメリットはほとんどありません。
荷物が増えることやレンタル料金の高さ、充電管理や返却の手間を考えると、他の通信手段を選んだほうが快適に旅行を楽しめるでしょう。
まとめ
海外旅行では、インターネット環境の選択が旅の快適さを大きく左右します。通信手段によって利便性、料金、安心感は大きく異なるため、事前にしっかり検討しておくことが重要です。
手軽さを重視するなら eSIM、電話番号を重視するならプリペイドSIMや国際ローミングがおすすめです。
あわせて VPN も活用し、安全で自由な通信環境を整えた上で、海外旅行を存分に楽しみましょう。


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