現在さまざまな事情が重なった結果、東京23区内のシェアハウスに住んでいる。短期で滞在予定ではあるがなかなか良い。
シェアハウスはご存知の方も多いと思うが、一軒の住居を複数人で共有して住む事を指す。部屋は個室でキッチンやバスルームを共有するという形式のところが多いようだ。場所によってはドミトリー形式でより安い部屋や、部屋内にトイレが付いているようなところもあるようだ。
運営方法も個人で行っている10人以下の小規模なものから企業が行っている大人数で住む大規模なものまで様々ある。自分は今の家も含め、シェアハウスに計三回住んだ事がある。シェアハウスに住むメリット・デメリットを紹介しよう。
シェアハウスに住むメリット
まずはメリットから。
一人暮らしより安く住める
シェアハウスはアパートなどで一人暮らしするよりも金銭的なメリットが大きいのが特徴だ。特に収入の少ない若年層や大学生であれば尚更だろう。実際入居者も20-30台の若年層が多い。不動産の高い都心部ではシェアハウスがかなり広まっているように思える。
具体的にどの程度安いのかを軽く計算してみよう。お金に関しては「初期費用」と「月額費用」の二種類がある。
初期費用
基本的にシェアハウスの契約には敷金無し礼金無しでいくらかの契約手数料や保証金、デポジットを払うところが多い。自分が現在住んでいるところは契約手数料3万円で返却は無し、一つ前に住んでいたところは3万円の保証金でうち2万円は退去時に返ってくるという契約だった。これだけでも一般的な賃貸よりは安い。
ただ費用が安いというだけでなく、机やベッド、冷蔵庫、テレビなどの家具家電は部屋に備え付けられておりキッチンには調理器具、洗濯機などもあるので、これらを揃える費用及び手間も節約できる。入ったその日から生活できるというわけだ。ただ設備に関しては家によるので必ずあるわけではないので注意。
自分が契約時に払った金は保証金+初月の家賃一か月分のみで合計10万円以下だ。普通に一人暮らししようとすると家賃+敷金+礼金+家具類あわせて最低でも20-30万ぐらいはかかるのではないかと思う。
月あたりの費用
月の家賃は場所にもよるが、以前池袋近辺のシェアハウスに住んでいた際は7万円弱であった。この中には光熱費、水道代、インターネット代が全て含まれる。
近隣で同レベルの設備・部屋の平均家賃はおよそ7-9万円ぐらいだ。それに水光熱費などが追加される事を考えると、この値段は非常に安い。他のシェアハウスにも住んだり情報を見ているが、家賃自体は通常のアパートと殆ど変わらなくとも光熱費インターネット代などを考えると割安になる、というところは多い。
掃除の手間が省ける
これはシェアハウスにもよるが、企業が運営しているような中-大規模のシェアハウスではトイレやシャワールーム、キッチンといった共用エリアには清掃業者が入る事が多いようだ。なので面倒な掃除を自分でする必要が無い。トイレ掃除とか自分でやるのだるいんだよな。
もっとも自分の部屋は自分でどうにかしないといけないが。
いろんな人が住んでいて面白い
シェアハウスなので当然住人は他にもおり、顔を合わす機会も多いだろう。現在滞在しているシェアハウスは住人の半分が外国人で国際色豊かだ。自分は海外旅行好きで長期滞在していた事もあり、話も合う事が多い。他人とのコミュニケーションを楽しめる人ならシェアハウス向きだ。
シェアハウス大手のオークハウスでは Web サイトの物件情報画面で事前に国籍や年齢層を確認できるので、それを見て入居を決める事も可能だ。
シェアハウスによっては BBQ などのイベントを開催するところもあるようで、オークハウスでは運営から BBQ のお知らせが着たりする。交流を求める人には良さそうである。
シェアハウスのデメリット
もちろんシェアハウスならではのデメリットもある。
快適度は住民の質による
同じ家で過ごすので通常のアパートで一人暮らしする際よりも、住人の声や音が聞こえやすい。特にうるさい住人が隣の部屋にいたり共用部で夜遅くまで騒いでると困る。
他にはトイレや台所の使い方が汚いとか、食器や調理器具を放置する奴とかいろいろある。個人的には設備が古くて使いにくいなどより、マナーのなっていない人と一緒に暮らすほうがつらい。
が、住民の質については住んでみないとわからない。住んでからのお楽しみだ。まぁほとんどの場合は直接言えば直してくれるし、それでもダメならオーナーに言えば注意してくれる。あまりビクビクするものではない。
とはいえそのあたり気になる人には向かないだろう。
共有設備の質や、トイレ・シャワーなど自由に使えない事がある
当然トイレやシャワー、キッチンなどの設備は共有なので、誰かが使っていると使えない。特に朝方はシャワー・トイレともに混む事が予測される。朝シャワー派の人にとってはなかなか厳しい。
この辺の問題を回避するには共有設備が多いシェアハウスを探すと良い。シェアハウス検索サイトだと設備の数も書いてあるので良く見てみよう。
また、場所によっては設備の質が悪いという事もある。現在住んでいる場所はインターネットは無料であるもののファイヤーウォールの設定が厳しくヘビーユーザーが快適に利用できるとは言い難い、シャワーのお湯の温度が安定しないなどの問題がある。住んでみないとわからないものだ。
都内で良いシェアハウスを探すコツ
良いシェアハウスといっても住んでみない事にはわからない事もあるが、なるべくまともなところを探したいところだ。個人的な経験からすると、以下のような感じがする。
- 小さなところは当たり外れが大きい
- 事業者がしっかりしたところを選ぶ
- 共用設備、トイレとシャワー・洗濯機などの数が多いところは過ごしやすい
- 業者による定期的な掃除やメンテナンスが行われているか
- 契約前に見学は必ず行く事
特に見学はしておいた方が良い。基本的に Web サイトに載っている写真は良いところしか写っていない。具体的にはシャワールームなどで天井を見るとカビだらけであったり、トイレの換気が悪くて妙に臭いとか、キッチンを散らかしてる人がいるとか、写真じゃわからないような欠点が見つかる事もある。
見学の際の担当者の対応も気になるところだ。態度がおかしかったり雑な感じがするとあんまり住みたいという気持ちにならない。
自分は現在、以下のオークハウスのシェアハウスに住んでいる。
東京23区内で共益費込みの家賃が月6万となかなか安い。その分設備が古く多少の不満点はあるが許容範囲内。オークハウスは物件数が多いため、自分好みのシェアハウスも簡単に見つかるのではないかと思う。
オークハウス自体は Google Maps のレビューを見るとあまり評価は高くないので、物件や担当者による当たりはずれはあるようだ。
まとめ
このようにシェアハウスでは普通の一人暮らしと比べ安く住むことができる。もちろん複数人で生活する故のデメリットもあるが、上手く利用できれば快適に安価に過ごすことができる。是非利用しよう。
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