Google Chrome や Firefox といった Web ブラウザにはシークレットモード(英語では incognito mode/tab/window)を搭載しており、履歴やクッキーを残さずに Web ページを開く事が可能だ。
しかし、見落としがちなのが IME やキーボードアプリだ。ブラウザがシークレットモードでもキーボードが変換を学習してしまい、関係ない所で予測変換が出てしまう事がある。特に予測変換の精度が重要となるスマートフォンでは致命的だ、恥ずかしい単語が残ってしまうのは避けたい。
Google 製 Android/iOS 両対応キーボードアプリである Gboard には、Web ブラウザのシークレットモードに合わせて自身も自動的にシークレットモードに切り替わる機能が搭載されている。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.inputmethod.latin&hl=jaAndroid 版 Chrome はシークレットモードでスクリーンショットが撮れない為、Firefox のシークレットモードを有効にしてみた。
このようにキーボードの見た目もソレとわかるように変更される。しばらく試してみたが、この状態では入力した語句を学習せず、それまで学習したデータを利用する事もできないようだ。
自分の Android 端末にインストールしてある Google Chrome 及び Firefox ではどちらもタブの状態にあわせて Gboard もシークレットモードになる事を確認した。残念ながら手元に iOS 端末が無い為、そちらでは確認できない。
できれば自動的ではなく手動でシークレットモードの有無を切り替えたいところだが、現時点ではその機能は無いようだ。
Gboard 自体も非常にできの良いキーボードアプリだ。もしまだ利用していないのであればこれを機に試してみてはどうだろうか。
日本語も使える Android/iOS 両対応の Google 製多言語対応キーボードアプリ Gboard