海外旅行や出張、一時帰国 ── そんなときに必ず必要になるのが「通信手段」です。
これまで主流だったのは、モバイルWiFiルーターのレンタルや現地でプリペイドSIMカードを購入して差し替える方法です。
しかしモバイルWi-Fiルーターは高額で荷物も増え、レンタルの手続きもあるなど使い勝手が大変悪く、現地プリペイドSIMは値段は安くとも国ごとに制度が違ったりSIMカード差し替えの手間など慣れてないと大変。
…などなど、実際に使ってみるとストレスを感じる場面も多いものです。
そこで、今回ご紹介したいのが「Saily」というeSIMサービス。実際にインド旅行で使ってみたので、使用感を含めて詳しくレビューしていきます。
eSIMとは何か?
今回扱う eSIM というのは、「Embedded SIM」の略称です。スマホに内蔵されたデジタル SIM のことで、物理的なカードを抜き差しする必要がありません。基本的には eSIM 各社の提供する専用アプリを通じて設定や契約を行うことができる SIM カードとなっています。
実際の SIM カードを抜き差しする手間や実店舗へ契約に行く必要が無く、アプリのみで設定から契約まで行える優れものです。
とはいえ、eSIMサービスは沢山あるため選ぶのが大変です。
そこでオススメするのが、今回紹介する 海外で使えるeSIM「Saily」 です。
Saily のここがすごい
Saily は、**NordVPNなどで知られるセキュリティ会社「Nord Security」**が提供するeSIMサービスです。その信頼感だけでも大きなポイントですが、注目すべきは機能面の充実度です。
広告ブロック機能
邪魔な広告を非表示にし、Webサイトの閲覧が快適に。さらに通信量の節約にもつながります。
VPN(仮想ロケーション)機能
IPアドレスを変更することで、NetflixやAmazon Primeなどの地域制限にも対応。通信の暗号化にも対応しており、セキュリティ面も安心です。
危険サイト&トラッカーのブロック
悪質なWebサイトや追跡型広告からユーザーを守ってくれるので、安心してネットが使えます。
これらのセキュリティに関する様々な機能が eSIM に標準で付いているというのが他の eSIM サービスとの大きな違いです。
対応国・地域は200以上
もちろん eSIM 本来のサービスであるデータ通信を行える国・地域も200を越えており、アジア、欧州、アフリカ、中南米など、世界中で利用できます。
1カ国用のプランだけでなく、複数国に対応した周遊プランもあるので、バックパッカーや出張族にもピッタリです。
もちろん値段も手頃です。
実際に Saily をインストールして設定してみる
私は現在インドに滞在中です。 今回は試しに、7日間で1GBのプランを購入して使ってみました。
まずは AppStore もしくは GooglePlay より Saily のアプリをインストールし、ログインします。
ログインは Apple もしくは Google のアカウントで行えます。
ログインできたらプランを購入しましょう。私は現在インドにいるので、「india」などと検索して国を探しました。
プランは1GB/7日から20GB/30日まで複数ありますね。今回はお試しなので 1GB のプランを購入してみます。
決済にはクレジットカードなどが利用できます。もちろん、アプリ内ではなく、公式Webサイトから購入も可能です。個人的には PC から購入したほうが画面が広くて操作しやすいと思います。
購入完了したらアプリ内から eSIM をインストールしましょう。
Saily アプリ画面真ん中に「eSIM をインストール」というボタンがあるので、タップしてスマートフォンに eSIM をインストールします。
私が試した際には「1GLOBAL」という名称になっていました。これが Saily の eSIM の名称のようです。
インストールしたら通信の設定を開き、この eSIM を有効化及び、ローミングの有効化を行いましょう。また、それでも通信できない場合には、APN を手動で選択すると上手く行く場合があります。
これだけで、即使えるようになります。
スマートフォンをちょっと操作するだけで契約から通信まで行えるようになるため、SIMカードの抜き差しや、設定に悩む必要もありません。
実際に Saily を使ってみた
設定も済んだので今日一日 Saily の eSIM を利用してみました。
速度や安定性に関しては特に問題ないですね。スピードテストした感じはそこまで早くないですが、現地 SIM も対して速くないので、そういう意味では他の SIM と変わらず利用できています。
特に便利なのが広告ブロック機能がデフォルトで有効になっているところですね。広告をブロックすると Web サイトの見た目がスッキリするだけでなく、余計な通信費の節約にも繋がります。
広告ブロック以外にも接続元を日本に変更できるので、海外では利用できない Web サイトにアクセスしたり、マルウェアなどの脅威を防ぐ機能があるので、安全にネットを利用可能です。
余談ですがインドでは SIM の購入が面倒です。空港によっては販売されていないところも多く、街中では外国人相手に売ってくれない場合もあります。購入の際にも30分程度待たされる場合もあるなど、かなり不便です。
eSIM ならアプリ内から即座に買えるので手間がかからずとても便利でしたね。
Saily まとめ
このように Saily を利用すれば海外旅行時の面倒な通信手段の確保を簡単に且つ安価に実現できます。
他の eSIM にはないセキュリティ機能も充実しており対応国・地域も非常に多いです。もちろん日本語に対応しているため英語が苦手でも安心。
海外旅行の通信手段に迷っているなら、ぜひ一度試してみてください。
