パソコンを長く利用していると動作が重くなってしまう事がある。最初は快適に利用できていた PC でも、利用するにつれ様々なソフトウェアをインストールして常駐ソフトウェアが増えたり、埃が溜まるなどすると段々と動作が遅くなってしまうことがある 。
動作が遅いと起動に時間がかかったり、利用しているソフトの動きがもっさりするなど、快適に利用することができないので困ると思う。
しかし、PC の動作が重いといってもその原因には様々なものがある。このページでは PC の動作が重い場合の原因と対処方法について解説していこう。
アプリを閉じる
まずは起動しているアプリケーションを終了させよう。Windows ではウインドウ右上の「x」マークを押すと終了させることができる。しかし、アプリによっては「x」を押しても終了せず常駐する場合もある。
そういう場合でもタスクトレイを確認するとアプリのアイコンが表示されている事が多い。タスクトレイにアイコンがあれば右クリックして「終了」などを選択しよう。
スタートアップアプリを無効化
アプリによってはインストールすると Windows 開始時に自動的に起動する設定になっている。一つ一つは軽いものでも沢山設定されていると重くなってしまう。特に PC の起動が遅いと感じる場合にはスタートアップアプリを確認してみよう。
Windows 11 のスタートアップアプリを無効化する方法については以下の記事を参照してほしい。
Windows 11 自動起動するスタートアップアプリを無効化する方法 | Lonely Mobilerストレージ容量を空ける
ストレージ容量が足りなくなると PC の動作にも影響が出る場合がある。ストレージ容量を確認してみよう。Windows 11 でストレージの空き容量を確認する方法については以下を参照してほしい。
Windows 11 でストレージ空き容量を確認する方法 | Lonely Mobilerまた、不要なファイルを削除する方法については以下に記載したので併せて確認してほしい。
Windows 11 で不要ファイルを削除してストレージ容量を空ける方法 | Lonely Mobilerメモリーの使用量を確認
PC に搭載しているメモリーを使い切ってしまうと動作が遅くなってしまう。タスクマネージャーを開き、メモリーの使用量を確認しよう。
タスクマネージャーはタスクバー右クリックもしくは ctrl-shift-esc 同時押しで起動できる。
メモリー欄を確認するとこのようなグラフが表示される。例えばこの PC では 32GB 搭載しており現在 14.5GB 利用中といった具合だ。
このグラフが上に張り付いた状態となるとメモリーに空きが無いという事になる。その場合はアプリを終了させるなどしてメモリーの使用量を下げる、もしくはメモリーを増設しよう。
CPU・メモリーを使用しているプロセスを確認
タスクマネージャーでは CPU やメモリーの使用量がわかるだけでなく、どのソフトウェアがどれだけ利用しているかを確認することができる。
プロセス一覧を開き、CPU及びメモリーで並び替えを行い、どのアプリが CPU・メモリーを大量に使用しているのかを把握しよう。大量に使用しているプロセスがあればそれらを停止させて動作を確認しよう。
Windows Update が動いていないか確認
PC の機能の中でも重いものの一つに Windows Update がある。Windows Update はバックグラウンドで自動的に開始されることもあり、突然 PC が重くなってしまう原因の一つとなっている。
Windows 11 であれば「設定」アプリの「Windows Update」画面を開き、アップデートが実行中でないか確認してみよう。
ウイルスやスパイウェア等の感染確認
ウイルスやスパイウェアなどの不信なプログラムに感染すると PC の動作が重くなってしまうことがある。ウイルスチェックなどを行い、感染していないか確認してみよう。
Windows 11 では Windows セキュリティよりウイルスに観戦しているかをスキャンすることができる。通常はクイックスキャンだが、「スキャンのオプション」からより詳細なスキャンを行うこともできる。スキャンして感染していないか確認してみよう。
熱暴走してないか確認
コンピューターは熱を発生させるが、放熱が追いつかないなどの理由で PC 内の温度が上がると保護機能が働き、動作が制限される。特に夏場やノートパソコンで発生しやすい現象だ。PC 本体を触って熱いか確認してみよう。
より詳細に温度を測るには以下のようなソフトウェアを利用してみよう。
CPU や GPU 等 PC パーツの温度・電圧・クロック数などをまとめて確認できるフリーソフト HWMonitor | Lonely MobilerPCの再起動
PC で困ったら再起動してみよう。
再起動して直るなら一時的なもの、再起動しても改善しないのであれば根本的な解決が必要となる。
PCパーツの故障
PC のパーツが故障して遅くなってしまう事もある。例えばメモリーを二枚搭載している PC で片方が故障し認識しなくなった場合、単純に利用できるメモリーが半分になってしまう。
そうでなくてもメモリーに不具合があるとフリーズなどの原因となる。Windows には標準でメモリー診断ツールが搭載されているので、実行してみよう。
Windows 11 でメモリーの診断を行う方法 | Lonely Mobilerストレージに関しても SSD は長期間使うと劣化してしまう。フリーソフトを利用して状況を確認してみよう。
SSD/HDDの健康状態を確認し異常を検知するソフト CrystalDiskInfo | Lonely MobilerWindowsの再インストール
ハードウェアに何も異常が無く、ソフトウェアの問題もわからない、という場合には Windows を再インストールするのも手だ。これは最終手段ではあるが、最近の Windows はユーザーのデータを保持したまま再インストールすることができるので、やってみるのも手だ。
Windows 11 PC を初期化(リセット)する方法 | Lonely MobilerPC を買い替える
もし利用している PC が古い場合は買い替えるのも有りだ。特に5年以上古いものを利用している場合は買い替え時期に来ていると言っても良いだろう。
PC の利用用途にもよるが、2023年6月現在であれば以下のような性能のものを購入すればそれなりに快適に利用できると思う。
- CPU 第12世代 以上の Intel Core i シリーズもしくは Zen4 以上の Ryzen
- メモリ 16GB以上
- SSD 512GB以上
- GPU ゲームするなら RTX 3060 以上、ゲームしないなら気にしなくて良い
ゲームしないならノートパソコンでも10万以下で購入できると思う。
ちなみに HP や Dell などのメーカーは Amazon で買うより公式の Web サイトで買ったほうが安いことがある。
まとめ
このように PC が遅い・重い原因には様々な種類があり、それぞれ対処方法も異なる。一つ一つ確認して何が原因なのかを把握し対処しよう。