Windows PC で音を聞く際、ヘッドフォンやスピーカーといった複数のデバイスを併用しているという人は多いのではないかと思う。しかし、利用する音声デバイスを切り替えるのは意外と面倒くさい。
Windows 11 では音声デバイスを切り替える際に「設定」アプリから「システム」->「サウンド」と開いてからデバイスを選択する必要があり、頻繁に設定を変更できるような仕組みにはなっていない。
もし頻繁に音声デバイスを切り替えるのであれば、Audio Switcher というフリーソフトを利用してみよう。このページでは Audio Switcher を利用する方法を紹介しよう。
Home | Audio SwitcherWindows で Audio Switcher を利用する方法
まずは上記ページより Audio Switcher をダウンロードし、インストールしよう。
インストールといっても解凍したファイルには AudioSwitcher.exe があるだけでストレージ内の適当な位置に保存するだけで良い。ダブルクリックして起動しよう。
このような小さなウインドウが表示されるとともに、タスクトレイにもアイコンが表示される。
「Playback」がヘッドフォンやスピーカー等の再生デバイス、「Recording」がマイク等の録音デバイスとなっている。
Audio Switcher では複数の方法で音声デバイスを変更することができる。変更方法は以下の四種類。
- メインウインドウで利用したい音声デバイスを選択する
- タスクトレイアイコンの左右クリックから選択する
- タスクトレイアイコンを左クリックで順次切り替える
- ショートカットキーで変更する
メインウインドウから選択するには利用するデバイスをダブルクリックしよう。
選択すると、緑色の小さなアイコンが表示されるのでわかりやすいと思う。
常にメインウインドウを表示するのは結構邪魔だ。そういう場合にはタスクトレイアイコンを利用しよう。Audio Switcher の Settings 画面から「Close to Tray」にチェックを入れておけば Audio Switcher のメインウインドウを閉じてもタスクトレイに常駐するため、いつでも簡単に音声デバイスを切り替えられる。
タスクトレイは左右クリックどちらでも大丈夫だ。
利用する音声デバイスが少ない場合には、タスクトレイを左クリックするだけで切り替えられる、「Quick Switch」モードもオススメだ。
Settings 画面から「Enable quick switch mode」を選択すると、タスクトレイアイコンを左クリックした際に音声デバイスが順次切り替えられる。
キーボード派であればショートカットキー(ホットキー)を利用しての変更も可能だ。
どのデバイスにどのショートカットキーを割り当てるかはユーザーが自由に設定可能となっている。覚えやすく且つ、他のショートカットキーと被らないものを設定しよう。
このように複数の方法を利用して音声デバイスを切り替えることができる。
しかし、人によっては音声デバイスが沢山ありすぎて選択する際に目的のデバイスを探すのが面倒という場合もあると思う。そういう場合にはお気に入りのデバイスを指定すれば、タスクトレイのデバイス一覧にはお気に入りのみ表示されるようになるため、より簡単に音声デバイスを選択できる。
このようにメインウインドウでは右クリックから「Favourite Device」を選択できる。お気に入りデバイスを選択すると、このようにタスクトレイにはお気に入りのみが表示される。
これであれば簡単に選択可能だ。
頻繁に利用するのであれば、設定画面から「Start when Windows starts」を設定しておこう。そうすると Windows 起動時に自動的に起動するようになる。また、「Close to Tray」と「Start minimized」にもチェックを入れておけばメインウインドウが起動せずタスクトレイに常駐する。この設定はとても便利なのでぜひ利用してみよう。
このように Audio Switcher を利用すれば簡単に音声デバイスを変更することができる。複数の音声デバイスを併用しているのであれば、導入してみよう。