YouTube や Twitch などに配信を行う際、特定のアプリの音だけを配信に流したいと思ったことは無いだろうか。ゲーム音や自分のマイクの音は流したいが、 Discord 等他人の声や配信すると権利的に良くない BGM などは自分にだけ聞こえるようにしたい、というような場合は結構あるんじゃないかと思う。
OBS バージョン 28で追加された機能に「アプリケーション音声キャプチャ」がある。この機能を利用すると、デスクトップ全体の音声ではなく、特定のアプリケーションの音声のみを選択して配信に流すことができるようになる。
このページでは「アプリケーション音声キャプチャ」の利用方法を紹介しよう。
OBS の「アプリケーション音声キャプチャ」の利用方法
OBS の「アプリケーション音声キャプチャ」を利用するには以下のような手順が必要となる。順番に解説していこう。
デスクトップ音声を無効化する
「アプリケーション音声キャプチャ」を利用する前に「デスクトップ音声」を無効にしよう。そうしないとアプリケーション音声を追加してもデスクトップの音声が再生されたままになってしまう。
デスクトップ音声を無効化する方法は二種類ある。一つ目は OBS の設定画面から行う方法だ。
- OBS の設定を開く
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OBS のメニューから「ファイル」->「設定」を開こう - 音声欄の「デスクトップ音声」を無効化する
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設定画面に「音声」という項目があるので開くと、「グローバル音声デバイス」の中に「デスクトップ音声」という項目がある。これを「無効」に設定しよう。 - 設定を適用する
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画面右下の「適用」と「OK」を押して設定画面を終了しよう。
もう一つは画面下の「音声ミキサー」の欄から「デスクトップ音声」をミュートにする方法だ。
- 音量ミキサーからミュートにする
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「デスクトップ音声」欄のスピーカーマークをクリックして、ミュートにする。
どちらの方法でもデスクトップ音声を無効にできる。
「アプリケーション音声キャプチャ」を追加する
デスクトップ音声を無効化できたら「アプリケーション音声キャプチャ」を追加しよう。
- ソースから「アプリケーション音声キャプチャ」を選択する
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OBS ウインドウの下部にある「ソース」欄の左下「+」ボタンもしくは右クリックの「追加」から「アプリケーション音声キャプチャ」を選択しよう。 - ソースを作成/選択ダイアログで設定
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「ソースを作成/選択」というダイアログが表示されるので、適当な名前をつけて新規作成しよう。あとから操作する際にわかりやすい名前にしておこう。 - プロパティからウインドウを選択
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「アプリケーション音声キャプチャ」のプロパティが表示されるので、「ウインドウ」欄から音声を出力したいウインドウを選択し、「OK」ボタンを押そう。 - 音声ミキサーに表示されることを確認
- 作成した「アプリケーション音声キャプチャ」が「音声ミキサー」欄にあれば設定は完了だ。
「アプリケーション音声キャプチャ」の動作確認
設定できたら確認してみよう。「アプリケーション音声キャプチャ」で設定したウインドウで音を鳴らして、音声ミキサー欄で反応するかを確認しよう。
正常に設定されていればこのように音声に反応してグラフが変化するはずだ。また、配信に流したくない音声を再生してグラフが動かない事も確認しておこう。
もし音声が認識されていないのであれば、「アプリケーション音声キャプチャ」のプロパティから対象のウインドウを選択できているか確認してみよう。
また、音声が二重に聞こえる場合にはデスクトップ音声を無効化できていない可能性がある。デスクトップ音声を無効もしくはミュートにしてみよう。
「アプリケーション音声キャプチャ」まとめ
このように「アプリケーション音声キャプチャ」を利用すると配信に流したい音声を取捨選択することができる。デスクトップ音声を流すと困る事も多いので、ぜひ使い方を覚えておこう。