スマートフォンのデータ通信を利用してノートパソコンやタブレットなどをインターネットにつなぐ「テザリング」を利用している人は多いと思う。Wi-Fi や Bluetooth, USB など利用できる媒体も多く、簡単にネットを利用できるため便利だが、通信量が気になるという人も多いのではないか。
Windows や macOS といったパソコン向けの OS は通信量も多くなりがちなため、あまりテザリングを使いたくないと思う事もある。
このページでは Windows でテザリング時に通信量の制限を行う方法を紹介する。
Windows の機能のみで制限を加える
Wi-Fi テザリングを利用している場合は Wi-Fi に接続した状態でタスクトレイなどから Wi-Fi のプロパティへアクセスしよう。
現在接続している Wi-Fi プロパティが表示されるので、少し下へスクロールしよう。
そうすると「従量制課金接続」と書かれた項目がある。ここの「従量制課金接続として設定する」のスイッチをいれると、アプリによってはデータ使用量を削減するらしい。
より詳細な設定は「このネットワーク上のデータ使用量を制御するためのデータ通信量上限を設定する」のリンクをクリックし、「データ使用状況」の画面を開こう。
この画面では「データ通信量の上限」及び「バックグラウンドデータ」の制御を行える。
データ通信量に上限をつけたい場合には「上限を設定」をクリックしてデータ通信の利用可能な日数と上限のデータ通信量をそれぞれ指定しよう。
例えばこのように「データの残り有効日数」を「5日」にして「データ通信量の上限」を「1MB」にすると、5日で1MBの制限となる。
バックグラウンド通信を削減したい場合は、同じ画面にある「Microsoft Store アプリと Windows の機能がバックグラウンドで実行できる操作を制限します」の項目を「常時」にしよう。
そうすれば上記二つのバックグラウンド通信が削減される。ただ他のアプリに関してはあまり有効ではなさそうだ。
どのアプリが通信を行っているのかを調べる
どのアプリがどれだけ通信を行っているのかは、上記同様「データ使用状況」の項目で確認できる。
「アプリごとの使用状況の表示」をクリックしよう。
この画面では利用した Wi-Fi のアクセスポイント毎にどのアプリがどれだけデータを利用したのかを確認できる。
この場合は Google Chrome が大量に利用しているようだ。利用していないアプリは終了して余計な通信を発生させないようにしよう。
シェアウェア Tripmode を利用する方法
これは自分が Macbook Air で利用していた通信制限を行うアプリで、Windows 版もあり非常に便利だったので紹介しよう。
テザリング時に便利な, Mac でアプリ毎に通信制限ができる TripMode | Lonely Mobilerこのアプリは通信の制御をアプリ毎に行えるもので、利用していないアプリが勝手に通信しないよう防ぐことができる。例えば Chrome のみ有効にすればそれ以外の通信を一切遮断するようになる。
とくにバックグラウンドで大量の通信を行う Windows Update や Steam の更新などを遮断すればそれだけでデータ通信量を節約可能だ。
有料だがとても役に立つアプリだ。値段分の価値はあると思う。