Windows には robocpy という、ファイルのコピーを行うコマンドが用意されている。通常の copy コマンドと違い、ただコピーするだけでなくフォルダ間の同期も取れるなど、ファイル・フォルダのバックアップ用途に向いているコマンドとなっている。
そのため、あるフォルダを定期的にバックアップする場合には robocopy コマンドを利用することになる。しかし、rubocopy コマンドはオプションが豊富でわかりにくいし、Windows でコマンドを定期的に実行するための仕組みであるタスクスケジューラーの設定も難解に感じる人も多いだろう。
そんな時にオススメなのが RoboCopyScheduler というソフトウェアだ。
RoboCopy Scheduler | TABASCO softこのソフトを利用すると robocopy を GUI を設定できるだけでなく、システムに常駐し決められた robocopy タスクを指定した日時に自動的に実行してくれるようになる。
このページでは RoboCopyScheduler を利用してファイル・フォルダのバックアップを行う方法を紹介しよう。
RoboCopyScheduler のインストール
RoboCopyScheduler を上記の公式サイトよりダウンロードし、zip ファイルを適当な場所に展開しよう。
インストーラーは無く、中にある RoboCopyScheduler.exe を起動すれば利用可能だ。
起動するとウインドウが現れるもののタスクバーには表示されず、タスクトレイに常駐するようになる。
RoboCopyScheduler の設定方法
RoboCopyScheduler を起動したら右上の「ジョブ追加」ボタンを押そう。
そうすると RoboCopy の編集画面が表示される。
「コピー元」「コピー先」のフォルダを選択し、「スケジュール」欄から実行する日時を指定しよう。スケジュールは「毎日」「週ごと」「月ごと」「起動時」「手動」から選択できる。
「コピーモード」では「/E(上書きコピー)」か「/MIR(ミラーリングコピー)」のどちらかを選択できる。ミラーリングコピーを選択するとファイルを削除したか否かも同期されるので、コピー元とコピー先の中身が完全に同一になるようだ。
「その他のオプション」に関してはとくに触る必要はないが、説明を読んで必要そう・不要そうであれば設定を変更すると良いと思う。説明もわかりやすくて良い。
設定を行ったら右上の「更新」ボタンを押して編集画面を閉じよう。
これで RoboCopy タスクを登録できた。あとは指定した時間に正常に動作したかをログを見て確認してみよう。
Log フォルダ内に実行したログが表示されるので、開くとこのような RoboCopy コマンドの実行ログが保存されている。コピーしたファイルなどが表示されており、正常に動作されているのがわかる。
スケジュールした RoboCopy が動作した時にメールを送る機能もある。RoboCopyScheduler のウインドウにある「メール通知設定」をクリックすると、メール送信の設定ができる。
ログファイルを見るよりメールで届いたほうが動作状況を確認しやすいだろう。
このように RoboCopyScheduler を利用すると簡単にフォルダのバックアップを定期的にとることができる。便利なのでぜひ利用しよう。