開発や勉強などで仮想マシンを利用するという人は多いと思う。仮想マシンは便利ではあるが環境が完全に切り離されているため、ファイルなどのやり取りを行うのが少々面倒くさい。
VirtualBox であれば、設定を少し変更するだけでホスト OS にある特定のフォルダを VirtualBox 内のゲスト OS でも共有して利用できるようになる。
このページでは VirtualBox の共有フォルダの利用方法について紹介しよう。なおホスト OS は Windows 10 Home, ゲスト OS は Ubuntu 20.10 を利用して解説を行うが基本的にはどの OS でも利用できる。
VirtualBox の共有フォルダを利用する方法
共有フォルダを利用するには Guest Additions が必要となる。もしまだインストールしてなかったらそちらを先にインストールしよう。
準備できたらホスト OS に共有したいフォルダーを作成しよう。既存のフォルダーをそのまま利用するのでも問題ない。
フォルダーを作成したら、VirtualBox の画面から共有したいゲスト OS の設定画面を開こう。
設定画面にある「共有フォルダー」欄を開き、追加ボタンをクリックしよう。
「共有フォルダーの追加」という小さなウインドウが表示される。ここで共有したいフォルダーやフォルダー名を設定できる。
「読み込み専用」にチェックを入れるとフォルダーが読み込み専用になる。書き込まれると困るフォルダーの場合にはチェックを入れよう。また、「自動マウント」にしておくと仮想マシン起動時に自動的にマウントされるので便利。
「マウントポイント」は空白にすると自動的に適当なところにマウントされる。拘りがなければ空白のままで OK。
「OK」を押すと先ほどの画面に戻る。設定したフォルダーが表示されているのがわかると思う。
ここまできたら仮想マシンを起動しよう。
Ubuntu であればファイラーの左側に共有フォルダーが接頭辞「sf_」付きで表示されていると思う。ファイルを読み書きして確認してみよう。
プロパティを開くと /media にマウントされているのがわかると思う。
こんな感じで簡単に共有フォルダーを利用することができる。とても便利なので是非設定しておこう。