ドコモや au などの携帯電話関連のニュースや記事で「プラチナバンド」や「FOMA プラスエリア」などという言葉を聞いたことがある人は多いと思う。LTE において周波数帯が 800MHz 前後は遠くへ届きやすい特性があり山間部などで重宝されるだけでなく、都心部でも他の周波数帯の補完的な目的でも利用される、便利な電波となっている。この電波の周波数を特定の範囲で区切ったものを「バンド」と呼ぶ。
ところで LTE などの携帯電話回線を利用する際に「現在どの周波数帯で利用しているのか」という事を意識したことはあるだろうか?もちろん普段はそんなこと意識する必要は無いのだが、海外製のスマートフォンを利用している場合や田舎へ行った際に電波の入りが悪いなと思ったらバンドを確認すると原因が特定できるかもしれない。
Android スマートフォンで現在接続中のバンドを確認するには RadioInfoNotifier というアプリを利用してみよう。
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.jpn.mkawa0617.radioinfonotifierこのアプリをインストールし有効化すると、通知欄に現在接続中のバンドが表示されるようになる。
例えば自分のスマートフォンで確認してみたところ、ドコモ回線のバンド1で接続しているのがわかる。
どこキャリアでどのバンドを利用しているのかは以下の通りだ。
バンド | 周波数 | docomo | au | softbank |
---|---|---|---|---|
1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | |
8 | 900MHz | 〇 | ||
11 | 1.5GHz | 〇 | 〇 | |
18 | 800MHz | 〇 | ||
19 | 800MHz | 〇 | ||
21 | 1.5GHz | 〇 | ||
26 | 800MHz | 〇 | ||
28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 |
42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
常に全てのバンドを利用できるのではなく、例えば docomo であればバンド 1 をメインに利用し田舎のほうではバンド 19 が、高速通信が利用できる場合にはバンド 42 が使われるなど、状況に応じて利用されるバンドが変化する。RadioInfoNotifier を利用すれば上記バンド一覧より現在どのバンドを利用しているのかを把握できるというわけだ。
まぁあまり必要となるケースは多くないと思うが、こういうこともできるという事を覚えておくとそのうち役に立つかもしれない。