インターネット上からダウンロードした zip ファイルを解凍・展開する際に、以下のような「圧縮(zip形式)ファイルエラー フォルダーを開く事ができません。圧縮(zip形式)フォルダー〇〇は無効です。」というようなエラーが発生する場合がある。
Windows 10 を利用していて zip ファイル等の圧縮ファイルを解凍しようとした際に、このようなエラーが出た場合の対処方法をいくつか紹介しよう。
zip ファイルとは何か
zip ファイルを簡単に解説すると、「複数のファイルを一つのファイルとしてまとめて扱う圧縮ファイル」だ。複数のファイルをバラバラのまま配布すると手間なので一つに纏める際に利用される。特にインターネット上ではアプリケーションの配布などで利用される事が多い。
また、単に一つのファイルにまとめられるだけでなく、ファイルの圧縮を行いファイルサイズを削減する事も可能だ。なので大容量のファイルを送信する際にも利用される事が多い。
圧縮ファイルの形式は zip が有名で広く利用されるが、zip 以外にも 7z, RAR, LZH といった様々なファイル形式が存在している。このページでは主に zip を中心に取り扱うが、zip 以外のファイル形式でも基本的には同じなので覚えておくと良いかもしれない。
zip ファイルが解凍できない場合の対処方法
zip ファイルが解凍できない場合の原因や対処方法を試してみよう。
zip ファイルが破損している
zip ファイルが開けない原因の中でも大きなものの一つが「ファイルの破損」だ。ファイルが破損していると正常に開く事ができない。ファイルの破損は主に不安定なインターネット回線によるダウンロードや、USB メモリなどの記憶メディア経由であれば故障により発生する事がある。
そのような場合には再度ダウンロードしたり、メールなどであれば相手に再送してもらう事で解決する可能性がある。
zip ファイルが大きすぎる
通常の zip ファイルでは 4GB 以上のファイルを圧縮する事ができない。それ以上の大きなファイルを圧縮するには zip64 に対応した圧縮ソフトを利用する必要があるが、この際解凍するソフトウェアも zip64 に対応している必要がある。例えば我々が利用している Windows 10 では zip64 に対応しているため問題なく解凍できるが、Windows XP や古い解凍ソフトでは開けない場合がある。
もしファイルサイズが 4GB を超えるような巨大なものの場合は Windows 10 標準の機能を用いるか、別の解凍ソフトを利用しよう。
私は以下の 7z という圧縮・解凍ソフトを利用している。無料で高機能だが使いやすいソフトなのでオススメだ。
圧縮・解凍ソフト 7-Zipzip ファイルを開くソフトが指定されていない
通常 Windows 10 では zip ファイルをダブルクリックした際にエクスプローラーが起動し中を見る事ができる。しかし、設定を間違えて変更した場合などに正常に開くことができない場合がある。
この場合は zip ファイルを右クリックして「すべて展開」を選択しよう。
もしくは、以下の手順で zip ファイルを開く方法を変更しよう。
- zip ファイルを右クリックして「プロパティ」を選択
- 「プログラム」欄にある「変更」ボタンをクリック
- 「今後の zip ファイルを開く方法を選んでください」の画面で「エクスプローラー」を選択
このようになればダブルクリックすればエクスプローラーが起動するはずだ。
他の解凍ソフトを試す
「zip ファイルが大きすぎる」でも少し書いたが利用している解凍ソフトに問題がある場合もある。また、zip ファイルだと思っていたものが実は別のファイルだったなんてケースも極稀にある。そのような場合には他の解凍ソフトウェアを利用する事で圧縮ファイルを展開する事が可能になる場合がある。
私のオススメは 7z という圧縮・解凍ソフトだ。名前にもなっている 7z というファイル形式を利用するための圧縮・解凍ソフトだがそれ以外にも zip, rar, lzh, cab, tar, bzip2, etc と様々なファイル形式に対応している。
圧縮・解凍ソフト 7-Zip右クリックメニューに登録されるため使い勝手も良く、フリーソフトなので無料で利用可能だ。
まとめ
このように zip ファイルが解凍できない原因にはいくつかの理由がある。一つ一つ確かめてみよう。