Windows 10 には Miracast と呼ばれる無線によるディスプレイ接続技術が搭載されている。本体が無線 LAN に対応していることが必須となるが、従来のディスプレイと違いケーブルを必要としないため取り回しが自由にできる・利用しなくなったノート PC などをサブディスプレイ替わりにできる、などといった利点がある。
Miracast に対応したクライアントであれば OS 問わずディスプレイとして利用することができる。このページでは Windows 10 ノート PC をサブディスプレイとして利用する方法を紹介しよう。
Windows 10 ノート PC を他の PC のサブディスプレイとして利用する方法
ちょうど手元に Windows 10 を搭載したノートパソコンが二台あるので両方を接続してみよう。
まずはクライアントとして利用する PC のサイドバーから「接続」をクリックしよう。
そうするとネットワーク上にある PC を検索しだす。ここから接続したい PC を選んでクリックしよう。
接続を行おうとすると、接続される側の PC に「〇〇に映そうとしています」という通知が現れる。
「常に許可」もしくは「一度のみ許可」を選択して「OK」をクリックしよう。これでディスプレイとして接続できるはずだ。
デフォルトではこのようにミラーリングで接続されるが、再度サイドバーの接続より「プロジェクションモードの変更」を選択すると接続の方法を選択できる。
接続の方法には「複製」「拡張」「セカンドスクリーンのみ」の三種類がある。
「拡張」を選択するとディスプレイ領域が拡張される。一般的なデュアルディスプレイとほぼ同じような感じだ。
また、先ほどのサイドバーの項目より「このデバイスからのマウス、キーボード、タッチ、ペン入力を許可する」を選択すると、サブディスプレイとして利用しているノートパソコンのマウスやキーボードなどを利用可能になる。
接続を終了するには画面上部にあるツールバーより「接続」ボタンを押そう。
少し触ってみたが、多少の遅延はあるものの Web ページを見る程度であれば特に問題にならないぐらいで特に問題なく利用できる。Windows 10 のノート PC が複数台あって余っているのだればこのような方法でデュアルディスプレイ化するのも良いかもしれない。
Windows PC だけでなく Miracast に対応した端末であれば Android スマートフォンなども接続可能なので、様々な用途で活躍するだろう。覚えておいて損はない。