ベトナム・ダナンに観光ビザ期限ギリギリまで滞在したあとはお隣の国ラオスのパクセーという街へ行く事にした。ルートはダナン - Ngoc Hoi - アッタプー - パクセーという陸路でバスを乗り継いでいく方法を取った。
パクセーはラオス南部にある都市で同国第二の都市と言われているらしい。が、人口は10万弱と日本の感覚からすると小さな街だ。そもそもラオスは全人口が700万人程度で首都ヴィエンチャンを除くとかなり人がばらけているので地方都市の規模もそこまで大きく無いようだ。
この街はメコン川沿いに位置しており世界遺産ワットボーや景勝地シーパンドンへの玄関口や、ベトナムやカンボジア・タイといった隣国への中継地点にもなる街のため、ここに立ち寄る旅行者も多い。
旅行者であれば街の西部、Xe Don 東側の一帯に宿をとることになるだろう。このあたりはツーリストエリアとなっており安宿や旅行代理店・英語も通じるレストランなどが多く過ごしやすい。自分もここに滞在した。
パクセーのおしゃれな安宿 1918’s HOSTEL | Lonely Mobilerパクセーでは特に何かやる事があるわけではなく、世界遺産も寺院なのでそこまで興味があるわけでもなかったため、宿でノンビリしつつブログを書いたりプログラミングしたり周囲を散歩したりといつも通りの生活を送っていた。
メコン川やそれに繋がる Xe Don 沿いは良く散歩した。工事中のところもあり土埃が舞う事も多いが、景観は良い。
Xe Don 川沿いには小さい寺院があり無料で入れる。ラオスはタイ同様の仏教がメジャーな宗教で至る所に寺院がある。タイミングが合うと坊さんが話しかけてくるらしい。
近所を歩いていたら発見したらサイドカーを付けたCBRのサムロー(三輪タクシー)。ラオス人の平均収入からするとタクシードライバーの給与で CBR を買うのは大変だったのではないかと思う。
街中のいくつかの建物にはラオス国旗と共に共産党のシンボルとも言える赤背景に鎌と槌をあしらったラオス人民革命党の党旗が掲げられている。ラオスはラオス人民革命党一党独裁政治でありこのような光景が随所で見られる。
アイス珈琲を頼んだら10,000LAK(120JPY位)で 1L はあろうかという巨大なものが出てきた。流石に全部飲みきれないので申し訳ないが少し捨てた。
このように歩いているだけでも日本にはないユニークなものがたくさん見つかるのが海外旅行の面白いところだ。
飯も海外旅行の楽しみの一つだ。パクセーではローカルの飯屋や観光客向けのレストランなど様々なところへ行ってみた。
食文化は基本的にはタイと似たような感じで、その辺の飯屋のラインナップはタイとあんまり変わらない感じがする。
特に気に入ったのが観光客向けのレストランにあるソムタム+チキン+もち米のセット。ビアラオつけても40000LAK(480JPYぐらい)とそこそこ安価でとても美味い。ソムタムはタイ料理として有名だが元々はタイのイサーン(東北)地方とラオスでよく食べられた料理らしい。本来は食べるのが厳しいほど辛いのだが、観光客向けに抑えられているのか程よい辛さでビールが進む。
ノンビリするだけとはいえ全く何もしないのもなぁということで、ホステルの無料レンタル自転車を使って Wat Phousalao には行ってみた。
Wat Phousalao はメコン川にかかるラオ日本大橋を渡ってすぐの丘の上にある寺院でパクセ市内を一望できる景観の良さと巨大且つ黄金の仏像・小さいが100を超える大量の仏像が並んでいるなど市内でも随一の観光名所となっている。
途中渡るラオ日本大橋は日本の援助によって2000年につくられた橋で、これが完成したことによりメコン川を簡単に渡る事ができるようになったようだ。この辺りにはこの橋以外のメコン川を渡れる橋が無いのでそれまではどうしてたんだろうか、船かな?
橋は全長およそ1.2kmで日差しを遮るものも無く風も強いため歩いて渡るのは結構体力を消耗する。しかしここから眺める夕日はとても良いらしい。
この橋を渡って少し道なりにすすんだところを左折すると Wat Phousalao への入り口が見えてくる。
写真に見えているとおり長い階段を登っていかなければならない。一応上には車道もあるが観光客も使える公道なのか不明。せっかくなので階段上っていくと良い、現地の人も坊さんも皆階段を上っている。ちなみに入り口付近には軽食屋や売店などがあるので休憩ポイントとしても利用できる。
登り切ったところに現れるのが黄金の仏像。デカくて派手。タイとかラオスとかの仏像はこんな感じで金ぴかなものが多い気がする。
反対側を見ればパクセ市内を一望できる。ラオスというと山ばっかりなイメージだったがこの辺は平地も多いようだ。写真では小さいが左奥にはパクセー空港の滑走路も見える。こうやって見ると位置関係がわかりやすい。
仏像の裏に回れば仏像と市街地を同時に撮れる。よくパクセーを紹介する写真で使われているものと同じ構図だ。この街は仏像によって見守られているという感じがする。
さらに奥へ進むと大量の仏像が現れる。先ほどのものと比べると小さいが100体ぐらいあり迫力がある。
本堂や鐘、触るとご利益があるらしい謎の銅盤もある。自分が行ったときは家族連れの人々が居て皆で鐘を鳴らしたり銅盤を触っていた。触りすぎて変色している。
ここにも展望デッキがあり市内を一望できる。仏像のあるほうだと木の影に隠れていたラオ日本大橋もしっかり見える。
Wat Phousalao はこんな感じであった。あとは来た道を引き返しまた自転車に乗ってラオ日本大橋を渡り、ホステルへ帰った。
パクセーには結局1週間ぐらい滞在してしまった。高層ビルや外資系チェーン店などほどんど無いのどかな田舎町といった雰囲気で飯も美味く物価も安いとノンビリするにはうってつけの場所であった。また機会があれば行きたいものだ。
パクセーの後はラオス南部の景勝地・シーパンドンへ行く事にした。