そろそろ新しいスマートフォン欲しいなーということで Gearbest.com のセール情報を見てたら Xiaomi Mi 9T グローバルモデルが三万円程度で購入できる事を知ったので購入する事にした。
中華通販サイト Gearbest.com で Xiaomi のスマホを購入してみた | Lonely MobilerXiaomi Mi 9T は中国の Xiaomi(小米) 社が販売しているミドルレンジ帯のスマートフォン Redmi K20 のグローバル版という位置付けで中華スマホであっても Google Play が利用できるモデルとなっている。もちろん日本語にも対応している。
現時点で三万円代で購入できる安価なスマートフォンとはいえ CPU に Snapdragon 730, RAM 6GB, 4800万画素カメラを含むトリプルカメラ搭載と非常に高機能でコストパフォーマンスに優れているという特徴がある。
なお技適は無いし docomo のプラチナバンドに対応してないなどキャリアによっては電波の入りが悪い可能性はある。購入して日本で利用する際は自己責任で。
Xiaomi Mi 9T 開封と本体
オーダーして一週間ほど経過したら我が家に届いた。
箱。三万円のスマホだがなかなか高級感ある、かもしれない。
早速開封しようとしたところ何やら袋に違和感、良く見ると C 型を A型に変換するプラグ変換器が入っていた。日本向けへの配慮だろうが手持ちの USB 充電器を利用するので不要だ。
無視して開封。箱の中身はスマートフォン本体、スマートフォンカバー、充電器、USB Type-C ケーブル、説明書の類*2 であった。
スマートフォンカバーはマットブラックのハードカバーだが表面がスベスベしており、付けるとスマホが滑りやすくなるのが不安だ。どうせ三万円のスマホなのでカバーつけずに雑に扱っても良いんじゃないかという気はする。
スマートフォン本体。前面はボタン類やノッチ、カメラなどが何もないため上下を間違えそうだ。電源ボタンが赤くなっているのでそれを見るのがわかりやすいかも。
フロントカメラはポップアップ方式。カメラアプリで自撮りモードにすると LED を光らせながらニョキっと生えてくる。顔認証も可能だ。ポップアップカメラは耐久度に不安があるが、スマホの落下を検知すると自動的に閉じる機能が搭載されているので、落下で壊すような事は無いかも。
上部には最近省かれがちな 3.5mm イヤホンジャックもある。USB 端子はもちろん Type-C。
背面にはトリプルカメラが搭載されている。48M とかかれている赤い縁取りのカメラが一見メインに見えるがこれは二倍ズームで真ん中のカメラがメインカメラ、一番下が超広角カメラとなっている。
手に持った第一印象は「ちょっと重いな」である。恐らくバッテリーの容量が今まで利用していたスマートフォンよりも多く、4000mh もあるからだろう。その分バッテリーの持ちは良い。元々片手で使うには厳しい大きさなので両手で扱うのが良いかもしれない。
指紋認証は画面に内蔵しており、画面下部に指をあてるとカッコいいエフェクトが現れる。
使い勝手は・・・まぁまぁか。まだ慣れてないからか正確な場所が分からず反応しない事がある。
液晶保護フィルムの種類によっては指紋認証が動かなくなる事があるらしい。自分の利用しているミヤビックスの反射防止保護フィルムではそのような事は無く指紋認証を利用できた。
Xiaomi Mi 9T の MIUI・ソフトウェア周り
起動。Xiaomi のスマートフォンは MIUI と呼ばれる独自のソフトウェアを導入しており Android 標準のものとは若干使い勝手が異なる。どちらかというと iPhone みたいにホーム画面にアイコンを並べるような感じだ。ホーム画面アプリなどは自由に変更できるので気に入らなければ変えれば良い。俺も Smart Launcher に変更している。
https://play.google.com/store/apps/details?id=ginlemon.flowerfree例えば通知欄のクイックセッティングや、最近使ったアプリなんかはぱっと見でわかりやすい。
クイックセッティングは横に4個アイコンが並ぶのでより多くのアイコンを表示できる。最近使ったアプリは縦二列で表示されるため、本来の Android の機能よりも多くのアプリを一画面に表示できる。ついでにメモリークリーナーとかセキュリティスキャンとかもできる。
フルスクリーンモードを有効にすると画面下のナビゲーションバーが消え、画面下から上へのスワイプでホームを表示など、ジェスチャーのみでの操作となる。
不思議な事にナビゲーションバーの戻るボタンが Android 標準の左側ではなく右に配置されているが、これも上記フルスクリーンディスプレイの設定より変更できる。
しかし、この端末には Xiaomi のアンインストールできないクラップウェアが大量に入っており邪魔である。ここ数年は Nexus シリーズや Moto G シリーズなど Android 標準もしくはそれに非常に近い端末ばかり利用していたので新鮮だが、邪魔なのでホーム画面アプリの設定で非表示にしている。Xiaomi は Android One 端末である Xiaomi Mi A3 なども出しているため、素の Android に近いほうが良い場合にはそちらを購入すると良さそうだ。
このクラップウェア、Android の設定からはアプリ自体はおろか通知を無効にする事もできず、Security アプリから個別に通知を無効にする必要があるなどかなり面倒な仕様となっている。クソの山だ。
MIUI のような独自 UI はあまり好きではないのだが、評価できる点としては共有メニューに Direct Share と呼ばれる最近利用したコンタクトの一覧が出てこないところか。
Android 標準では共有メニューの上部に使いもしないコンタクトの一覧が表示されてアプリの一覧画面を圧迫していて大変邪魔であったのだが、MIUI ではそのようなもの無く画面を広く使える。
ゲームモード
Xiaomi Mi 9T にはゲームモードと呼ばれるゲームプレイに特化した機能が用意されている。
ゲームモードはゲーム起動時に自動的に有効になり、一時的に性能をアップしたり通知のオフ、ナビゲーションバーボタンの無効化による誤作動防止などが有効になるようだ。
画面左上からスワイプするとこのようにメニューが表示され、画面のキャプチャやフローティングウインドウによる Web ブラウザの利用なんかも可能となっている。
Xiaomi Mi 9T 自体は Snapdragon 730 を採用するなど値段の割に性能は高く、スマホでゲームする人にとっても良い端末だと思う。
PUBG のような重いゲームもサクサク動く。
デュアルアプリ
MIUI にはデュアルアプリと呼ばれる、一つのアプリをコピーして複数アカウントで利用する機能を搭載している。
セキュリティアプリからデュアルアプリの項目を開き、有効にしたいアプリを選んでスイッチを入れるだけでそのアプリが二つに増える。アカウント情報などは共有しないので、LINE のような複垢に対応してないアプリを複数アカウントで利用する際に便利だ。
セカンドスペース
MIUI にはセカンドスペースと呼ばれるアカウント切り替え機能を搭載している。この機能を利用すると他人に見られると困るデータを隠したり、仕事とプライベートで使い分ける、複数人で同じスマホを利用する、などといった事が簡単にできるようになる。デュアルアプリのもっとすごい版といった感じか。
実際にセカンドスペースを有効にした直後と通常のモードのホーム画面を並べてみた。設定等は全てデフォルトになっておりアカウント情報なども全て削除された状態となる。セカンドスペースのデータには通常のモードからはアクセスできず、LINE などのアカウントも別途設定可能だ。
Android にはもともとマルチユーザー機能が搭載されているためこれも同様のものだと思うが、MIUI のセカンドスペースはロック画面で本来のパスワードとは別に設定したパスワードを入力するだけで利用できるため非常に使い勝手が良い。
Xiaomi Mi 9T のカメラ
Xiaomi Mi 9 同様のトリプルカメラを搭載しており、超広角(1300万画素)・広角(4800万画素)・望遠(800万画素/光学二倍)の三種類を利用できる。
ズームの切り替えはシャッターボタンの上にある 1x と書かれたところをタップするだけ。実際に同じ場所からズーム倍率を切り替えて撮ってみた。全てリサイズのみ。
まずは標準。35mm 換算で 26mm 程度の広角レンズのようだ。
次に超広角。こちらは 0.6 倍表記なので換算 15.6mm ぐらいか。
最後に二倍ズーム。多分換算 52mm ぐらい。
ついでにポートレート撮影モードのテストも兼ねているのでこのように背景がボケているが、単に二倍ズームにしただけでは全くボケない。二倍ズームでは基本的に専用の光学二倍レンズのついたカメラを利用するが、暗いところでは 48MP のメインカメラをクロップするようだ。
シャッターボタンとズーム切り替えの間には撮影モードの選択が可能だ。選択できるのは「スローモーション」「ショートビデオ」「ビデオ」「フォト」「48MP撮影」「ポートレート」「夜景」「パノラマ」「プロ」の九種類。
「48MP」を選択すると4800万画素をフルに利用した巨大な写真が生成される。
「ポートレート」モードは先ほども載せたが背景をボカして被写体を綺麗に撮る用のもので強制的に二倍ズームになる。
撮影後はボケ具合を自由に変更可能だが、左下のウォーターマークがダブるのが惜しい。なおウォーターマークは設定でオフにもできる。
ナイトモードを利用すると夜間など暗い場面でも普通に撮るより明るく写る。
これが普通の撮影。
こっちはナイトモード。全体的に明るい。撮影時に多少時間がかかるので、複数の写真を撮影して上手い具合に合成しているのだろう。
Xiaomi Mi 9 よりは各カメラの画素数が抑えられているなど廉価版という感じだが、スマホのカメラとしてはかなり良い部類じゃないだろうか。今回はリサイズのみだがギャラリーアプリによる補正も併せれば結構綺麗な写真になるのも良い。
ちなみに日本の SIM を入れてもシャッター音は鳴らない。
Xiaomi Mi 9T まとめ
一週間程度触ってみたが、値段の割に高性能で非常に良いスマートフォンだ。日本での利用はアレだが海外在住なら問題ない。安くて性能の良いスマートフォンを探しているならオススメだ。