気がついたら docomo から IIJmio へ変更してから二年が経過していた。特に何も問題なく利用できている。
IIJmio のような MVNO キャリアは「格安スマホ」などと言われる事がある。確かに docomo や au といった主要キャリアより安い。
しかし自分が IIJmio (というよりは MVNO キャリア) を選ぶ理由は単に値段が安いからというだけではない。もちろん値段も重要だが、他にもいくつか理由がある。
高額でわかりにくい料金体系
「値段が安いからというだけではない」といったそばから値段の話だが、価格の高低の話だけではない。値段が高くてもその理由に納得できるなら払う。が、携帯の料金というのはどうも首を傾げたくなるような仕組みになっている。
例として以前使用していた docomo を見てみよう。
docomo ではスマートフォンを契約する際、基本プランとして「カケホーダイ」「カケホーダイライト」「データ」の三種類から選ぶ必要がある。「カケホーダイ」「カケホーダイライト」は名前の通り通話無制限(一回あたりの時間等条件はあるようだが)のようだがそもそも俺は通話をしない。が待受で出る事はあるし 090/080 の番号は必要だ。「データプラン」では通話ができない。
以前は無料通話の無い「タイプXi」というプランがあったと思うんだけど、なんで無くしたんだ?
次にデータプランを選んでみよう。俺は携帯回線で動画は見ないしアプリのダウンロード等は Wi-Fi で行うので月 2GB もあれば十分なのだが、不思議な事に電話を使わない人向けのプラン「カケホーダイライト」では小容量の「データSパック」は選ぶ事ができない。意味がわからない。 2017/02/15 いつのまにかカケホーダイライトでもデータSパック使えるようになったので削除。
また、契約の際にスマートフォンを購入する場合は購入した端末によって月々サポートという割引を得られる。docomo のオンラインショップで端末一覧を確認すると「実質負担額」や「割引適用後価格」といった値段が書かれているがそれは月々サポートで割引をうけた後の値段を表しているようだ。
この割引額は加入するプランによっても増減する。実際の端末代は一体いくらで通信料はいくらになるんだ?わざとわかりにくくする為に作ったようにしか見えない。
とまぁわかりにくい上に納得できないようなプランを選ばざるを得ず、価格も MVNO キャリアと比べると3倍近い値段になってしまうわけで、こんなクソみたいなものに金払うぐらいなら多少回線の質が悪くても MVNO を選ぶわ、という感じなのである。
ちなみに今 docomo のシミュレータを使用して月々の料金を出したら安くても5500-6000円程度になるようだ。端末代は一括でこの値段だ。昔は5000円以下で使えた気がするんだけど。
スマフォの料金は思ってるより高くない。 | Lonely Mobiler今使っている IIJmio なら月々1800円程度で使用できるし、料金体系もシンプルでわかりやすい。
SIM ロックされたキャリア端末
不思議な事に docomo や au, softbank は未だに SIM ロックされたスマートフォンを発売しているようだ。
一応 SIM ロックは解除できるのだが半年も待たされる上に手数料を払わなければならない。docomo であれば My docomo から申し込めば無料のようだが一体どういう仕組なんだ。
自分は海外へ良く行くし現地でプリペイドSIMを購入するので半年も待ってられないし、かといってその為だけに複数の端末を所持したくもない。
-- 2017-05-18 追記
docomo より一括払い時に即日 SIM ロック解除できるようになるとのアナウンスがあった。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/170517_00_m.htmlようやく本来有るべき姿になった。
-- 追記終わり
そして、これは機種にもよるらしいが SIM ロックを解除してもテザリング時の APN ロックは外れない事がある。友人の Galaxy Note 2(だったかな?)Galaxy Note Edge SC-01G(docomo) は SIM ロック解除して台湾で使おうとしたがテザリングが出来なくて他の友達と回線を共有できなかった。自分が購入した端末を自由に使用できないって何だそれ。
MVNO キャリアならそもそも端末と回線を分離して発売している事が多い。そのため端末の選択肢は非常に多い。自分も端末はタイで Nexus 5X を購入、回線は IIJmio を契約して利用している。
docomo 以外で別途購入したスマートフォンを docomo 回線で使用する事は可能だが回線を新たに契約する場合は月々サポートがきかないので料金はより割高になる。
アップデートが来ないキャリア端末
これは Android 端末限定だが、キャリアの端末は総じてアップデートが遅い。すでに Android 7 Nougat が発表され Nexus 5X や 6P 等では使用できる状態になっている現在であっても今冬発売の端末は Android 6 だったりする。遅すぎやしないか。
とはいえ、これだけならキャリアのせいではなく Android 端末に共通する問題なのだが、その遅いアップデートをキャリアがさらに遅らせる事がある。いや遅いだけなら良い、無い事もある。
例えば俺が以前使用していた Xperia Arc という端末がある。発売時は Android 2.3 だったのだが後に公式で 4.0 へアップデートされた、と思いきや docomo 版にそのアップデートが来る事はなかった。しょうがないので自分でアップデートした。
あまり各端末まで細かく見ているわけではないが、他にも以下の記事では Xperia Z3 へのアップデートが docomo には Andorid 6 が来たが au と softbank では来ない、という事が書かれている。
http://estpolis.com/2016/03/28051.html端末売るならちゃんとサポートしてほしいところだ。
まとめ
ぐだぐだと書いたがこういった複数の理由があって三大キャリアではなく MVNO 回線を使用している。今使っている IIJmio に不満が全くないというわけではないが値段相応で十分に使えている。三大キャリアがまともになったら戻るかもしれないけどそんな日は来るのだろうか。