グローバル WiFi の海外インターネット接続徹底比較ページにあるプリペイド SIM に対する記述が酷い

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調べ物の為にモバイル Wi-Fi ルーターのレンタルサービスの Web ページを見ていたところ、グローバル WiFi の Web サイトにある「海外でのインターネット利用方法を徹底比較」というページを発見、読んでみたらプリペイド SIM の解説がデタラメすぎてびっくりした。

プリペイド SIM を使う人ならわかるが、このページには嘘ばかり書いてある。というか比較項目の全てに間違いがある。

モバイル Wi-Fi ルーターのレンタルサービスが提供するページなので Wi-Fi ルーターの利点を強調したいというのはわかるが、内容がデタラメでは説得力が無い。どこかのキュレーションサイトで時給200円で仕事してる自称ライターに書かせたような雑さだ。

と、文句を言うだけなら簡単なので、記載されている内容の何処がどう間違っているのかを解説していこう。

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価格比較

Wi-Fi ルーターレンタルは一日あたりの最低料金を出しているがプリペイド SIM は一枚辺りとの記述になっている。注釈により一日あたりの金額が小さく書かれているが、そもそも単位の違うものを比較してはいけない。

Wi-Fi ルーターの値段は300円からとなっているがこれは国によって違うし、 LTE の有無や容量によっても異なる。見たところ300円で借りられるのはカンボジアの 4G プランぐらいだろうか。隣の国タイで同じように 4G で使おうとすると一日最低970円かかる。もちろんこのレンタル料は一日あたりの値段なので、手数料は別にかかる。

プリペイド SIM も同様に契約内容によってその値段は異なる。が、Wi-Fi ルーター同様に敢えて国を考慮せず最低料金を記述するのであれば、0円から可能だ。なぜなら無料で SIM を配布しているところがあるからだ。Wi-Fi ルーターが一番安い国の値段を出すのであればプリペイド SIM だって一番安い国のプランを出しても問題ないだろう?

利用可能台数の比較

Wi-Fi ルーターレンタルの項目では「複数台使える」とあるがプリペイド SIM には「スマホ一台」と書かれている。それはおかしい。

なぜならスマートフォンのテザリング機能を利用すれば複数台同時に接続する事ができるからだ。今のスマートフォンなら殆どの機種でテザリング機能を利用する事ができる。

そもそもプリペイド SIM というのは SIM カードだけの契約となるのでそれを利用できるのであればデバイスは関係ない。なのでスマートフォン以外にも SIM フリーのモバイル Wi-Fi ルーターやモバイル回線に対応しているタブレット,PCに挿して利用しても問題ない。

使いやすさの比較

プリペイド SIM の項目には「APN設定など難しい設定が必要 詳しい方でなければ不可」と記述はある。が、過去様々な国で合計10回程度プリペイド SIM を購入しているが一度も自分で APN の設定を行ったことはない。

そういった設定や開通手続きは全て購入した携帯電話屋が行ってくれる。使いやすさ、でいうのであれば Wi-Fi のパスワードを入れるより楽だ。

通信速度の比較

プリペイド SIM の項目には「3G 4G-LTEプランもあるが割高」との記述はあるがそれはグローバルWi-Fiでも同じ事である。料金表にも3Gと4Gが別々に記載されている。内容は同じなのにプリペイド SIM だけ遅く高く見えるように記述しているわけだ。

通信速度に関して言えばグローバル WiFi であっても現地の携帯電話キャリアの回線を利用してサービスをするわけであってプリペイド SIM を利用しようがそこは変わらないところだ。

利用可能容量の比較

WiFi ルーターレンタルでは「250MB〜1GB/1日」、プリペイド SIM は「1GB〜2GB/1枚」と記述がある。比較をするなら単位を合わせろ、と言う前に思ったのだが、プリペイド SIM の 1GB〜2GB というのはどこから来た数値なのだろう。

プリペイド SIM は契約の際にドレだけのデータ通信量を行うかを指定して購入する事ができる。なので容量を増やそうと思えばいくらでも増やす事ができる。例えば前回タイに行った際には4.5GB/30日のプランで SIM を購入後、足りなくなったので7GB/5日のプランを追加で購入した。マレーシアでは条件付きの実質7GB/30日のプランを購入、台湾では無制限のプランがあったのでそれを購入した。

このように各国の各通信キャリアによってプランが異なるので単純な比較はできない。

比較するのであれば国やキャリアを明記した上で日数と料金を合わせるべきだろう。

申込方法の比較

☆が少なすぎる。俺からしてみれば一々 Web サイトから予約したり空港や宅配で受け取る手間より現地の空港でスマホとパスポートと金渡して購入するほうが100倍楽なんだけど。

とはいえそれは人それぞれだ。現地の空港で時間を使いたくない人は多い。

「現地語での対応が必要」とあるが空港なら外国人を相手に商売しているので英語で購入できる。空港以外でも買ったことあるが、プリペイド SIM を買うのに英語以外使った事は無い。もちろん、英語が通じないような場所では当然現地の言葉は必要だろう。

通信の安全性比較

Wi-Fi ルーターの項目には「スマホと Wi-Fi ルーターの接続は暗号化されており、第三者に通信を傍受される心配がない。」とある

しかし、無線 LAN の暗号化で一般的に利用される WPA2, WPA2-PSK は解析される可能性がある。(まさか今時 WEP は使わないだろうから省略する)

適切に設定されていれば解析には相当な時間がかかる。が、もはや「心配がない」などと悠長なことを言ってられるような時代ではないだろう。

一方でプリペイド SIM の項目には「携帯会社のセキュリティ対策がないので要対策」とある。が、「携帯会社のセキュリティ対策」とは一体何を指しているのだろうか?そして海外の携帯電話会社は「セキュリティ対策」を行っていないのだろうか?

Wi-Fi ルーターの項目では「スマホと Wi-Fi ルーターの接続」とあり、そこから先の携帯回線についての記述は無い。という事は同じように 3G や LTE といった携帯回線で接続しているスマートフォンとモバイル Wi-Fi ルーターでセキュリティ上の違いはあるのだろうか?無いだろう。それに間に無線 LAN を挟む分 Wi-Fi ルーターのほうがセキュリティ上の問題があるのではないか?

別々の物に対して言及しておいて片方は「心配がない」もう片方は「セキュリティ対策がないので要対策」と根拠の不明な記述をして危険を煽り、モバイル Wi-Fi なら安全と称するのはおかしいのではないか?

まとめ

モバイル Wi-Fi のレンタルサービス自体は短期の海外旅行者や携帯電話に詳しくない人や SIM フリーのスマートフォンを持たない人にとっては便利なものだが、そのメリットを良く見せる為に別の手段を不当に低く評価するのは良いことではない。

東証一部上場企業なのだしどこかのまとめサイトみたいに適当な情報をコピペするのではなく、キチンと調べて書いてほしいものだ。

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